ラクロス部男子(関東学生1部リーグ)は9月3日、リーグ第3戦を一橋大学と戦い9―3で勝利した。開始間もなく3点差を付けるもその後攻めあぐね、中盤に3-2と1点差に迫られたが、第3Q(クオーター)終盤から再び流れを取り戻した。昨年のリーグ戦でブロック3位の実力校である一橋大に勝利し、ブロック2位以上に与えられるFINAL4(決勝トーナメント1回戦)出場権獲得に大きく近付いた。リーグ戦残り2試合全勝を目指し、次は9月19日に中央大学と第4戦を戦う。
東 大|3033|9
一橋大|0111|3
第1Q前半、東大はテンポの速いパスと一橋大の守備陣をかわす足さばき、当たり負けしない屈強さで一橋大を圧倒する。開始約3分30秒、ゴール向かって左側でボールを持った品川選手(法・4年)は、目の前の一橋大の選手と衝突するもなぎ倒してゴール前の大霜潤也選手(工・4年)へパス。大霜選手が先制点を決める。開始約6分30秒に品川選手の斜め後ろへのパスから鐵見周平選手(工・4年)がロングシュートで追加点。第1Q中盤に三島魁選手(経・4年)も得点し3―0となる。第1Q後半は、一橋大が攻める場面も目立ったが、守備陣が適切なポジション取りで一橋大がパスできるコースをつぶし得点を許さない。
しかし、第2Qで東大は第1Qのような積極的な攻めが見られず、放つシュートもゴールに届く前に一橋大の守備陣に当たりボールを奪われてしまう。第2Q開始10分には、一橋大がゴール後ろからゴール前にいる選手へ見事にパスを通し得点。その後、東大は度々シュートを放つも得点できず第2Qは無得点に終わった。
第3Qは、開始直後に開始直後にカウンターから得点を許し1点差に迫られる苦しい立ち上がり。しかし、第3Q開始約8分に大霜選手がゴールの左側の難しい角度から突き刺さるようなシュートを決める。直後に一橋大がゴール前に迫るもゴ―リーの尾越諒太郎選手(工・4年)のナイスセーブで少しずつ形勢が東大に傾く。第3Q終盤に尾越選手がゴール3メートルほど前でこぼれた球を拾う好プレーを見せ、東大が一橋大ゴール近くまでボールを運ぶと、一橋大ゴール裏を走る品川選手が敵守備陣を引き付けながらフリーだった鐵見選手にパス。鐵見選手が本試合2得点目を挙げる。第3Q終了間際にも品川選手のゴール裏からのパスから川原田直貴選手(文・3年)が得点し6―2と引き離す。
第4Qは、中盤に一橋大に得点を許すも大霜選手、品川選手、三島選手がそれぞれ1得点を決め、勝利は決定的に。東大が素早いパスと豪快なシュートで小技でも大技でも技術力の差を見せて9―3で勝利した。
(文・横井一隆)
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