ラクロス部男子(関東学生1部リーグ)は9月8日、リーグ戦第4戦を成蹊大学と戦い、5─1で勝利した。これまでの試合は序盤にリードを許す展開が多かったが、この試合では終始リードを保つことができた。そのゲームレポートを、ラクロス部男子のマネジャーに寄稿してもらった。
(寄稿)
東 大|2111|5
成蹊大|0100|1
リーグ戦初戦に敗れた東大は、これ以上負けられない状況で第2戦、第3戦と逆転勝ちしてきた。最終第5戦に弾みをつける勝利が欲しい一戦の相手は、昨年のFINAL4(決勝トーナメント1回戦)で延長戦までもつれる激闘を演じた成蹊大。昨年も活躍していたエースが残るなど、警戒すべき相手だった。
相手は東大フェイスオファー(※1)を警戒し、最初からディフェンスの選手をフェイスオフ(FO)(※2)に出し、徹底的にFOからボールを奪いに来る。思うようにポゼッション時間を確保できない中、先制したのは主将黒木颯選手(工・4年)。得意のランニングシュートを決め、喜びを爆発させる。ファウルにより1人少ない状態でディフェンスをしなければならないマンダウンディフェンスを切り抜けると、次は相手のファウルにより東大がエキストラマンオフェンスのチャンスに。ゴール前の黒木選手が鶴田直大選手(法・4年)のゴール裏からのパスを受けて追加点を挙げ、第1クオーター(Q)終わって2─0とリードを得る。
(※1)フェイスオファー…フェイスオフを専門とする選手
(※2)フェイスオフ(FO)…試合開始時や得失点後の試合再開時に行われる。ボールを挟んで両チームのフェイスオファーが向き合い、笛の音と同時にボールを奪い合う。
1得点、1アシストを決めた鶴田直大選手
第2Q、ショットを連続して打たれる時間が続くが、ゴーリー三木理太郎選手(工・3年)が体を張ったグッドセーブを見せる。鶴田選手が追加点を挙げるも、パスカットが運悪くゴールに入ってしまい、1失点。しかし、鍛冶維吹選手(工・4年)が相手のボールを叩き落とす気迫のプレーを見せるなど、流れを渡さないまま後半を迎える。
ファインセーブを連発した三木理太郎選手
第3Qには平田東夢選手(工・4年)が相手のパスをカットしてオフェンスに繋げる、ゴール裏で櫻井遼哉選手(文・4年)が相手のショットをキャッチするなどディフェンス陣がナイスプレーを見せる。すると川尻雅輝選手(文・4年)がゴール裏から走り込んでリーグ戦初得点を挙げ、観客席はこの日一番の盛り上がりを見せた。
3点リードで迎えた第4Q、疲れを隠せない相手に対し東大ディフェンスが畳み掛ける。原大和選手(法・4年)が守備に向かない短いクロスで相手ボールを叩き落とすと、観客が沸いた。その後互いのゴーリーがナイスセーブを連発する中、試合終了直前、空いたゴールに川尻選手が追加点を決め、最終スコア5─1。今シーズン初めて一度もリードを許すことなく勝利を収めた。
得点を挙げ喜ぶ川尻雅輝選手
9月16日(月・祝)午後0時30分から御殿下グラウンドで行われる最終戦の一橋大学戦で引き分け以上であれば、FINAL4進出が決まる。五月祭試合の雪辱を果たし、FINAL4進出をホームグラウンドで決めたい。
(文=上羅彩加、写真=大熊和輝)