東大ラクロス部男子は4月2日、立教大学と六大学戦を戦い11─6で勝利した。第1クオーター(Q)序盤はペースをつかめず防戦一方になったが、第2Q以降は立大を圧倒。終わってみれば11得点と攻撃力を見せつけた。東大はこれで2勝1敗となり、六大学戦優勝も狙える位置につけた。(取材・安部道裕)
東大|0425|11
立大|1104|6
第1Q、序盤は立大の激しいチェックにさらされ、東大は思うように攻撃できない。防戦一方の展開になるが、今試合から復帰したゴーリー・齋藤晃生がグッドセーブを連発し、簡単には得点を許さない。しかし、4分過ぎには先制点を決められてしまう。直後、立大の反則により1分間のマンアップオフェンス(反則による退場で、1人多い人数で攻撃すること)を迎える。同点に追い付きたい東大は丁寧に攻撃を組み立て立大ゴールに迫るが、得点は奪えず。1点ビハインドで第1Qを終えた。
第2Q、試合が大きく動く。5番大尾嘉陸仁が裏から回り込んでゴールに叩き込み同点とすれば、立大はすぐさまブレイク(オフェンスが1人多い状態でのカウンター)で勝ち越す。しかし試合の流れをつかんだのは東大だった。華麗な連携から立て続けに3点を取り、2点を勝ち越して前半終了となった。
第3Qも東大の勢いは止まらない。主将・酒主涼平のゴール横に突き刺すカムアラウンドシュート(ゴール裏から回り込んで放つシュート)などで2点を追加すると、たまらず立大はタイムアウト。その後もスコアは動かず、大量リードを保って最終第4Qを迎えることとなった。
第4Qは激しい点取り合戦に。乱戦の中で光ったのは松本大輝と 、2022年に21歳以下日本代表に選出された村上蓮。村上は鋭い切り込みと的確なパスでアシストを重ねる。松本は第4Qで2点を決め、ハットトリックを達成。「お膳立てしてもらえたので」と試合後、謙虚に話した。その後立大もブレイクでの得点を重ねていくが、点差は縮まらず。最後は隙を突いて無人の立大ゴールにシュートを決め試合終了となった。
石川龍太ヘッドコーチのコメント
前半はゴーリーの齋藤を中心に守備陣が失点を最小限に抑えられ、後半の攻撃陣の得点につながりました。流れをつかんで試合をコントロールできた一方、ブレイクでの守備やエキストラマンオフェンスでの決定力不足は課題です。その部分を修正して次戦に臨みたいと思います。
ブレイクへの対応やフェイスオフで立大に優位に立たれるなど、課題はいくつかあったが、それでも満足のいく試合内容だった。残りの早大戦、慶大戦も勝利して、六大学戦での優勝を飾ってほしい。