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2018年10月1日

ラクロス男子 一橋大を1点に抑え快勝 無敗で予選リーグ1位通過決める

 ラクロス部男子(関東学生1部リーグ)は9月30日、リーグ最終戦となる第5戦を一橋大学と戦い、6─1で勝利した。東大は激しい守備で反則を多発、6度にも及ぶマン・ダウン・ディフェンス(MDD=ディフェンダーが通常より1人少ない状態での守備)を強いられるが、ゴーリーの大嶋省吾選手(育・4年)を中心に守り切った。これで東大は予選リーグを4勝1分で終え、Aブロック1位通過が確定。次は10月28日駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場で、決勝トーナメント1回戦(FINAL4)をBブロック2位のチームと戦う。

 

第3Q、得点を挙げガッツポーズする栗嶋寛基選手(工・3年)(撮影・児玉祐基)

 

東 大|1113|6

一橋大|0100|1

 

得点者:平松匠太選手(第1Q)、山影翼選手(第2Q)、栗嶋寛基選手(第3Q)、清水大和選手、矢野皓大選手、黒木颯選手(第4Q)

 

 一橋大は、昨季東大が11失点を喫して敗れた相手。東大守備陣はいつも以上に厳しく相手にプレッシャーをかける。しかし第1クオーター(Q)5分、クロスでボールを持つ相手を激しく叩く反則を犯しいきなりMDDに。ゴール前に飛び込まれてシュートを浴びるが、大嶋選手がセーブし先制を許さない。相手へのプッシュでボールを奪って攻撃に転じると第1Q12分、平松匠太選手(育・3年)が強引に放ったシュートが決まり、先制に成功する。

 

第1Q、先制点となるシュートを放つ平松選手(撮影・児玉祐基)

 

 第2Q開始直後にディフェンダーの山影翼選手(工・4年)が得点を決めるも、第2Q6分に失点し2─1となったところから試合は膠着(こうちゃく)。攻撃陣は効果的なパスを出せず、ゴールから離れたところからのシュートを強いられる。一方の守備陣は反則でたびたびMDDとなるも、大嶋選手がシュートを足で止めるなどして、相手に追加点を与えない。

 

第2Q、得点後笑顔の山影選手(#36)(撮影・児玉祐基)

 

 すると第3Q11分、栗嶋選手がゴールから離れた位置でシュートを放ち、待望の追加点を東大にもたらす。第4Q2分にも清水大和選手(文Ⅲ・2年)が遠い位置から豪快なシュートで得点。パスで相手を崩せずとも、個の力で膠着状態を打開する。

 

第4Q、清水選手が豪快にシュートを決める(撮影・児玉祐基)

 

 しかし直後、東大のフェイスオファーのクロスが規定に違反しているとして3分間のMDDに。さらに東大は反則を重ね、一時的に相手より3人少ない状態でのプレーを強いられる。それでも大嶋選手を中心にゴールを守り抜き、MDDが解除されると逆に2点を加え、相手を突き放した。

 

(児玉祐基)

 

◇佐藤隼選手(育・4年)の話

──昨季11失点を喫した一橋大を1失点に抑えた

 今年は昨年より良いディフェンスができているという手応えが、シーズンを通してあった。守備の7人が、どこをどう守り、どう味方をカバーするのかについての共通認識を持てていた。準備が良かったと思う。

 

──反省点を挙げるとすれば

 良いディフェンスではあったが、大嶋頼みになってしまった。今年あまり点を取れていない一橋にあれだけシュートチャンスを作られてしまった。今日は大嶋がいなければ4失点、5失点してもおかしくなかった。

 

──2─1で長く膠着した際、チームとしてどういう方針だったのか

 普段からの心掛けだが、1人が勝手なことをするのではなく、チームで準備してきたことをやろう、という共通認識を持っていた。オフェンスがうまく行っていなかったが、ディフェンスで、大嶋を中心に耐え切って、少ないチャンスをものにして勝てた試合だった。

 

──決勝トーナメントへ向けた準備は

 基本は今までと変わらなくて、やるべきことの精度を高める。決勝トーナメントはもっとレベルが高い相手と戦うので、今日のようにシュートチャンスを作られるとさすがに踏ん張り切れない。ディフェンスをもっとブラッシュアップさせる。

 オフェンスは波がある。慶應義塾大学戦はうまく行ったが、今日は膠着してしまった。個人の能力は高いので、いかに噛み合わせるか。そこに尽きると思う。

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