石山達也助教(地震研究所)らは4月27日、2016年熊本地震で地表に現れた断層の分布・性状の調査結果を発表した。4月16日に起きた本震の震源の布田川断層に沿って右横ずれの断層が地表に現れたことなどが判明。今後の調査結果と断層モデルなどの地球物理学的データを統合的に検討することで熊本地震と活断層の関係をより詳細に解明できると期待される。
地下深部の断層で地震が起こると地表にも断層のずれが生じる場合がある。本震で断層が地表に現れたことは広島大学の研究者らの第一報で分かった。石山助教らは広島大学などの研究者と連携し4月17~20日に布田川断層や周辺の地表を踏査。布田川断層に沿う複数の地点で数百メートルごとに現れる1~2メートルの右横ずれ変位など、右横ずれ断層で地震が生じた場合に普遍的に見られる特徴を確認した。
地震研究所は4月15日、公式サイトに熊本地震のページを開設。4月14日以降に発生した熊本県を中心とする一連の地震活動の調査結果などを発表している。
この記事は、2016年5月17日号に掲載した記事を編集したものです。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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