第74回駒場祭が11月24(金)〜26日(日)に開催される。4年ぶりに企画構成員・来場者ともに入構制限が撤廃された。対面での発表のほか、一部オンラインの企画もあり、いずれも創意工夫に富んだものとなっている。本特集では、多種多様な企画の中から11の東大新聞おすすめ企画を選び、各担当者に寄稿してもらった。(写真は各団体の提供)(構成・岡部義文)
東京大学地文研究会地理部
今年もやります! 地理部の立体日本地図展示。地理部では毎年、約9年の製作期間を経て2015年に完成した立体日本地図を、補修を重ねつつ展示しています。教室いっぱいに全国分の立体地図が広がる圧巻の光景は、部員も含め年に2回の学園祭でしか見ることができません。
発泡スチロールを重ねて作る立体地図ですが、そのポテンシャルを侮るなかれ。平面の地図では分からない複雑な日本の凸凹地形が、立体地図では手に取るように分かります。昔覚えた日本各地の平野や山脈、火山噴火に伴ってできるカルデラなどの地形が立体地図なら一目瞭然。今年は新作として渋谷近辺の細かい立体地図も展示します。日本列島という島々の、そして東京という巨大都市の、その凹凸の美を皆様にお届けします。
同じ部屋では前回に引き続き、立体地図製作と同じく地理部の活動の中核をなす『巡検』・『地理部で語る会』のパネル展示も行うほか、屋外飲食スペースにて駒場祭恒例『地理部の玉こんにゃく』の販売もいたします。寒い駒場祭のお供にぜひ。
さあ、KOMCEEから日本列島の地理地形をめぐる旅へ、一緒に出発しましょう。
【団体名】東京大学地文研究会地理部
【企画名】
①立体日本地図
②地理部の玉こんにゃく
【開催日時】①②ともに3日間終日
【所要時間】①②ともに15分
【実施形態】①②ともに対面
【開催場所】①は21 KOMCEE East 2階 K212、②は1号館東B3
東京大学オルガン同好会
皆さんは、駒場にパイプオルガンがあるのはご存知でしょうか?正門から入ってすぐ左、900番教室(講堂)2階に“楽器の王様”パイプオルガンがあり、年に数回オルガンの演奏会も行われています。大きなパイプオルガンは存在感たっぷり。約700本のパイプが広い講堂に荘厳な音色を響かせます。
私たちオルガン同好会は、休日や放課後に集まってこのオルガンを演奏し、年に一度駒場祭で演奏会を行っています。東大生だけでなく、音大生や社会人など幅広い人が参加していて、バッハなどのクラシックはもちろん、ディズニー音楽なども楽しめるサークルです。手足を駆使して三段ある鍵盤を操るのは難しいですが、それぞれが自由に楽しみながらオルガンを練習しています。今年の駒場祭には10人が参加し、皆夏休みごろから本格的に本番に向けて練習しています。
皆さん、こんなに近くにあるのに、このオルガンの素晴らしさを知らないままでいるのはもったいないです。是非パイプオルガンの豊かな音色を聴きに来てください。そして、オルガン演奏を体験してみませんか?オルガン同好会では皆さんのお越しをいつでもお待ちしています!
【団体名】東京大学オルガン同好会
【企画名】第16回駒場祭オルガン演奏会
【開催日時】11/24 午後4時20分入場、4時30分開始、5時50分終了
【所要時間】80分(曲間の途中入退場自由)
【実施形態】対面・無料カンパ制
【開催場所】900番教室
東京大学折紙サークル Orist
私たち東大折紙サークル Orist は、現代折紙の普及・発展、そして何より折紙を楽しむことを目的とした折紙サークルです。普段の活動では、部員による折紙の講習会などを行っています。折紙に関する本の執筆なども積極的に行っています。
今年の駒場祭では、サークルのメンバーが制作した折紙作品の展示を行います。一枚の正方形からできているとは信じがたいほどにリアルで精巧な「超複雑系」の作品や、文字や文様を細かに表現した平面作品、沢山のパーツを組み合わせて作るユニット作品など、多種多様な作品を展示します。
展示の目玉の巨大作品は、北条高史さん創作の「暫(しばらく)」です。歌舞伎十八番の一つ・「暫」に登場する鎌倉権五郎景政がモチーフであり、紙の重なりを活かした迫力ある姿が見所です。
さらに、今回の企画では来場者の皆様への折紙講習も行います。メンバーが創作した作品の折り図と折紙を用意してありますので、好きな作品を自由に折っていただけます。
折紙に詳しい方・詳しくない方、老若男女問わず、どなたでも楽しんでいただけます。ぜひお立ち寄りください!
【団体名】東京大学折紙サークル Orist
【企画名】折紙美術館 ’23 in 駒場
【開催日時】11/24~26 3日間終日
【所要時間】自由観覧
【実施形態】対面
【開催場所】1号館1階107教室