人事院は6月8日、国家公務員総合職の本年度春の採用試験の合格者が2027人だと発表した。東大は193人と大学別で最多の合格者を出すも、総数は前年度から24人減少、200人を割り込んだ。
出身大学別合格者数は、東大に続き京都大学が118人、北海道大学が97人。国立大学出身者が1292人(63.7%)を占め、公立大学が86人(4.2%)、私立大学が634人(31.3%)、その他外国の大学などが15人(0.7%)などとなった。
国家公務員総合職は、政策の企画・立案や調査・研究に関する事務を職務とするもので、試験は春と秋の年2回実施される。本年度春試験の申込者数は前年春から958人減の14372人で、競争率は7.1倍だった。女性合格者は過去最多の683人で、合格者全体に占める割合も過去最高の33.7%だった。女性合格者が占める割合は3年連続で3割を超えている。
東京大学新聞社が各学部・研究科への問い合わせを基に作成した2022年度の東大学部卒業・修了者の就職先ランキング(回答者数は学部1100人、大学院2653人)では、学部卒業者は外務省が19人でトップ。総務省が18人、財務省が14人で続いている。大学院修了者では、国土交通省が12人でトップ、文部科学省と厚生労働省が5人タイで続いた。
【記事修正】2023年7月5日午後1時20分 東大学部卒業・修了者の就職先ランキングを、2021年度のデータから2022年度のデータに修正しました。