インタビュー

2015年5月6日

「僕は三流大学中退です」木寺祥友氏が語る「東大生のため」のための起業術

東京大学新聞オンラインでは、東大卒起業家たちのイマなど、東大に関係する起業家への取材を、繰り返し行ってきた。五月祭2日目の5月17日にも、IT起業家を呼んで講演会を行う。

今回のゲストは、これまで取材してきた起業家とは毛色が違う。ホリエモンこと堀江貴文氏やリディラバの安倍敏樹氏、グノシーの福島良典氏など、東大卒の起業家は多いが、今回お呼びしたのは、東大生には馴染みがないであろう、知る人ぞ知るIT起業家、木寺祥友氏だ。

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日本のインターネット業界を先導となって開拓してきた木寺祥友氏は、関東学院大学建築学科中退。「僕は三流大学中退です」と語っている。しかも、よくありそうな「在学中に起業して、うまくいったから中退した」わけではなく、創業したのは中退して1年経った後。スティーブ・ジョブズばりの来歴だ。

木寺氏が創業した当時は、「起業」といものへの社会の理解は全くなかったという。昨今のように起業を教えてくれるビジネススクールなどあるはずもなく、1年間独学で勉強してから起業したという。

ただ、22歳のときのこの独学で起業について学んだ経験は重要であったという。氏は人から起業について学ぶことについて、こう語っている。成功の原因が分からず、たまたま「あたっちゃった」人が、自身の経験だけを頼りに起業を教えるのは体系化されておらず再現可能性がない。また逆に、起業も経営もしたことがない人が教科書を勉強して、講師として教えるのも実証性がなく説得力がないのだという。

氏は猛烈な読書家で、社のオフィスには起業・経営に関する書籍が山積みである。

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氏は一度も就職活動をしたことがない、純・起業家だ。起業に関するセミナーの依頼も数多いが、今回は「東大生のため」の起業術を語っていただく。

「起業」が大好物な木寺氏は「自分が東大生だったらどう起業するかも日夜考えていますよ(笑)」という。

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セミナーで質疑応答する木寺氏。「中退した私でさえ起業できたのですから、皆様ができないはずがありません」

氏は起業家を目指す若者を心底応援している。当日の講演会が楽しみだ。

次回の記事では、中退から創業するまでについて語っていただく。

(文責 沢津橋紀洋)

日時:5月17日(日)14:00~16:00(開場13:30)

場所:東京大学本郷キャンパス法文1号館22番教室(正門入りまっすぐ・安田講堂手前)

事前申し込み不要。当日会場までお越しください。

FBページ https://www.facebook.com/events/1642373812640923/

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