東大は5月27日、総合文化研究科教授および同研究科の元事務補佐2人による、研究費の不正使用があったと発表した。
不正使用は2015年度から7年間にわたり、金額は192万5940円に上る。①大学院生等に対する授業補助への対価②旅費の立替の清算③実験・測定補助等の対価④元事務補佐に対する残業代の支出─などの謝金の目的外使用や不正な支出、および旅費の不正な支出があったと認められた。研究費の私的流用や還流行為(学生等に支払われた謝金などを一旦支給した後に、その全部または一部を回収し、研究室の維持・運営に必要な経費等にあてること)はなかったという。
調査委員会は、22年7月に文部科学省から研究費の不正使用の疑いに関する通報を受け、22年8月に設置された。
再発防止策として、学内ウェブサイトや説明会を通じた研究費等の不正使用防止の啓発、業務システムへの機械的・横断的なチェック機能の導入などが挙げられた。
【記事修正】2024年8月1日午後8時37分 誤字を訂正しました。