ゼミだけど単位は出ません。学生団体だけど意識高くはありません。そんな摩訶不思議な団体がこの見聞伝ゼミナールです。立花隆元東大教授が現役の頃に開講していらっしゃったゼミに源流がある団体で、教授が退官されてからも、自主ゼミとして残存し続けています。
見聞伝ゼミナールの活動の趣旨はその名の通り「見たい・聞きたい・伝えたい」であり、ゼミ生は自らの興味・関心に従って見たいものを「見」たり、会いたい人の話を「聞」いたり、それをWebページを通して「伝」えています。活動は多岐に渡っており、昨年までの主な活動実績を挙げると、
・演劇企画→演出家・平田オリザへのインタビュー、元F/Tプログラムディレクター相馬千秋と東大教授・内野儀の対談(駒場祭)
・映画企画→カンヌ国際映画祭審査員賞受賞監督・是枝裕和へのインタビュー・渋谷の映画館、「アップリンク」の社長と「イメージフォーラム」の支配人の対談(駒場祭)、中国の映画監督ロウ・イエの講演会
・文学企画→早稲田文学編集長の市川真人の講演会(駒場祭)
・SF企画→芥川賞作家・円城塔へのインタビュー、SF漫画家・幸村誠へのインタビュー
があります。他にも、「夜は短し歩けよ学生」と称した徹夜での歩行会、芝浦屠場見学など、単発での企画もいくつかあります。
普段の活動としては、毎週水曜日の18時から東京大学駒場キャンパスにて定例会を行い、進捗報告や新たな企画の発表をしています。取材準備、記事作成などには主に定例会以外の時間を当てているので、定例会に毎回参加しなくとも活動に参加することが可能です。基本的に個人単位で活動は進んでいきますが、ある企画に携わりたいと考える人が増えたら、分科会が開催され、グループで企画の方向性などを策定していきます。
数あるサークル・学生団体の中でも見聞伝ほどに「知りたい」という欲求を叶えてくれる団体は少ないでしょう。見聞伝は、学生という立場をフルに利用し、普通の学生生活をしていたら絶対に会えないような人に生で会えて、かねてより抱えていた疑問をぶつけることが出来、しかも運営費や定例会出席などの義務もない、ある種かなり「お得な」団体です。自分の書いた記事がSNS等で拡散され、10000人もの人にそれを読んでもらえる喜びは得もいわれぬものです。あなたもぜひその快感を味わってみてください。
現在、見聞伝ゼミナールでは学年・学校問わず新規ゼミ生を広く募集しています。興味のある方は是非下記のHPからご連絡を。
東京大学見聞伝ゼミナール
○活動日時 毎週水曜日 18:30より
○ゼミ長 吉永光貴(東京大学文科一類2年)
○HP http://kenbunden.net/general/
(文責 近藤多聞)
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