政府は3日、2014年秋の褒章受章者を発表し、東大では香取秀俊教授(工学系研究科)が紫綬褒章を受章した。量子エレクトロニクスに関する研究の功績が評価された。
香取教授は、量子エレクトロニクスや原子物理学などを研究。138億年に0・4秒しか狂わない精度の「光格子時計」と呼ばれる原子時計を考案、実用化に向けて研究を進めている。91年に工学系研究科博士課程を中退した後、マックスプランク研究所客員研究員などを経て、10年より現職を務める。11年からは理化学研究所主任研究員を兼務している。
紫綬褒章は学術や芸術、スポーツ分野の功労者に授与される褒章で、今回はサザンオールスターズの桑田佳祐さんや将棋棋士の谷川浩司さんら14人が受章した。褒章や叙勲は毎年春と秋の2回発表される。
この記事は、2014年11月18日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。