東大教養学部は8日、12月25日に公表した前期教養課程における2021年度Sセメスターの授業方針を更新した。20年度Aセメスターと同様にオンライン授業を中心とした開講形態を維持しつつ、一部の授業を対面で実施する予定だ。8日には20年度Aセメスター定期試験を予定通り原則対面で実施することも明らかにした。
科目ごとの授業方針は表を参照。このうち、身体運動・健康科学実習Ⅰ・Ⅱは20年度Aセメスターでは隔週で対面実施だったが、21年度Sセメスターでは毎週対面実施を基本とする。
20年度Aセメスターと同様、事情により必修科目をオンラインで履修することを希望する学生は、事前に手続きを取る必要がある。キャンパスにおけるオンライン授業履修のためのスペース提供も継続する予定。履修手続きの詳細などは15日午後6時現在未定で、前期教養課程のホームページに後日発表されるという。
政府が7日に首都圏の1都3県を対象とした緊急事態宣言を発出したことに伴い、東大は11日から2月7日までの予定で学内の活動制限指針をレベル0.5(一部制限)からレベル1(制限―小)に引き上げた。教養学部が設定するステージもイエローからオレンジに移行している。
定期試験はステージ・オレンジ期間中の実施となる。教養学部は昨年12月に定期試験を原則として対面実施することを発表しており、ステージ引き上げが決まった後も感染対策を講じた上で原則として対面で実施する方針を維持した。太田邦史教養学部長によれば、1月8日時点までの教養学部所属の学生の新規感染事例は、いずれもキャンパス外で発生している。