受験

2018年1月9日

【受験生応援2018】センター失敗談 悩む問題を後回しにしておけば……

 センター試験まであと4日。東大新聞オンラインでは、東大2次試験まで受験生応援連載を展開していきます。今回は、センター試験で思い通りの結果を残すことができなかった現役東大生の声を紹介します。


 今回は記者自身が経験したセンター試験での失敗を踏まえて、反省点や後悔している点をお伝えします。受験生はこの記事を参考にして、同じ失敗を犯さないよう注意してください。

 

 まずセンター試験直前の勉強法についてです。過去問演習をするのはもちろんですが、ポイントは、時間を区切って悩む問題を後回しにする勇気をつけること。特に国語と数学は時間に余裕がない上、時間が足りなくなると非常に焦ります。記者は本番で現代文の長文選択肢に悩み過ぎ、古文を15分前後で解く羽目に。急いだあまり古文の内容がなかなか頭に入ってきませんでした。悩む問題を飛ばすのに慣れておけばこのような事態は防げたと思います。

 

 加えて、古文漢文の語句問題や数学の公式を使うだけの問題など、基本的な知識問題を速く解き、差がつく思考力を試す問題に時間を割けるようにしましょう。本番の数学では整数とベクトルの問題の前半で時間を取ってしまい、最後まで解けなかった記憶があります。もっと素早く知識を引き出す訓練をしておくべきでした。

 

 次に試験当日についてです。地歴の試験中、隣の人が問題冊子をめくる音が気になりました。しかし冷静に考えれば、センター試験で隣になった人が自分と同じ東大志望でかつ同じ科類に出願予定というのはまれなケース。競争相手とは限らない周囲の人には気を取られないようにしましょう。また当日の昼食は軽く済ませることをお勧めします。実際、普通の量の昼食を取ったところ1日目午後の英語の試験で眠くなってしまいました。

 

 そして忘れてはならないのが試験後。センター試験の結果が思い通りでなくても、終わった後は2次試験対策に専念すべきです。記者自身はセンター試験対策模試での判定が良かったこともあり、本番の得点率が85%だと知った時は現実を受け入れられませんでした。しかし模試と本番は別物。そしてセンター試験の配点は550点満点中110点にとどまり、第1段階選抜さえクリアすれば2次試験次第です。結果の良しあしにかかわらず、センター試験直後に気持ちを切り替えましょう。

 

 最後に、受験生の皆さんの健闘をお祈りします。本番では全力を出し切ってください。

(文Ⅰ・1年)

 

 

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