2016年度ミス東大 篠原梨菜さん(文Ⅲ・2年)
私は緊張感がなさ過ぎて逆に失敗することが多かったので、あえて気持ちを引き締めるつもりで試験に臨みました。しかし、会場で周りが緊張している様子を見ると、余計緊張してしまったのを覚えています。
入試は教科ごとの失敗を引きずらず、ポジティブでいることが大事です。数学が苦手だったのである程度の失敗は想定内でしたし、「部分点をもらえればいい」という気持ちでした。ただ、ケアレスミスは気を付けました。問題を解いてその都度チェックするなど、慎重に解き進めました。その結果「あまり失敗はしなかったな」という気持ちで帰ることができました。
東大への合格が決まった時はうれしさと同時に、大学で勉強して進路をきちんと考えなければいけないという気持ちになりました。結局、迷った末に入学前に進みたかった法学部への進学を選びましたが、東大の進学選択制度を前にすると、つい自分の興味が広がって進学先を迷っちゃいますね。ただ、法学部は定期試験が大変ですよ(笑)。
ミス東大に選んでいただいたことで初めて会う人にも知ってもらっていたり、「応援してたよ」と声をかけてもらったりするとうれしいです。ただ「見られている」という意識も出てきて、授業では寝ないように気をつけています(笑)。
実際東大で生活してみると、努力家や教養が深い人、頭の回転が速い人などいろんな人がいていい刺激になります。私が参加している東大女子向けのフリーペーパーなど面白いこともたくさんあって、楽しい日々を過ごせています。
入試は人生の大きな節目ですが、これだけで全て決まるわけではありません。人生経験の一つだと思って頑張ってください。(談)
2016年度ミスター東大 田端一登さん(文・3年)
会場にいる人がみんな頭が良さそうに見えて、試験前はすごく緊張してしまいました。やっと一息つけたのは問題を解き始めてから。休み時間には、音楽を聞きながら単語帳を開いて自分の世界に入ることで、やっと周りの様子が気にならなくなりました。
英語の問題が全く分からなかったので、試験後は落ちたと思い、合格発表当日は外出していました。だから親から電話で合格を知らされたときは驚き以外の感情がありませんでした。合格の実感が湧いたのは、お世話になった塾への報告を終えて家に帰ってから。家でようやく「キタ! 合格した!」と思いました(笑)。
英語が最終教科で本当に助かりました。失敗したら気持ちの切り替えが大事ですが、簡単には気持ちを切り替えられないですから。友達同士で答え合わせなんてしちゃいけませんよ。
東大にはクラス制度があるので、友達が作りやすい環境です。入試の時、あれほど緊張させられたクラスメートも、話してみると楽しい人たちでした。オリ合宿とか五月祭とか、仲良くなる絶好のタイミングでイベントがあって。学部に分かれて、クラスで同じ授業を受けなくなった今でも親しくしてる人もいますよ。
それでいて、みんな頭が良い。いつも適当なことを言っている人が、時に深く考えていると思わせる発言をしてくることもあります。東大は、尊敬できる仲間に出会える場所ですね。
入試で一番大事なのは、諦めないこと。私も、模試では東大に届かないような成績でしたが志望校を下げずに受験して、合格を手にすることができました。今まで自分のやってきたことを信じて、最後まで問題に向き合ってください。(談)
【東大受験生応援連載】