東大の2次試験まで残すところあと1週間。多くの受験生は追い込みをかけていることでしょう。2次試験では、文系受験生と理系受験生とで会場が異なります。今回は理系受験生が注意すべきことをお伝えします。
理系の2次試験は、歴史ある赤門や安田講堂で有名な本郷キャンパスで行われます。本郷キャンパスの最寄り駅は東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線の本郷三丁目駅、東京メトロ南北線の東大前駅、東京メトロ千代田線の根津駅ですが、どの駅からもキャンパスまで数分歩く必要があるので必ず事前に使う電車やキャンパスまでの道を確認しておきましょう。キャンパスには正門(最寄りは本郷三丁目駅や東大前駅)や龍岡門(本郷三丁目駅)、弥生門(根津駅)などさまざまな門があり、構内も端から端まで歩くのに10分かかるほど広いです。可能なら一度当日と同じ道を歩いて下見し、歩きやすいルートや受験会場となる建物を確認しておいてほしいところです。
東京の複雑な地下鉄に慣れていない地方出身者は、電車を使わずに済むキャンパス周辺のホテルに泊まるのもお勧め。記者はキャンパスまで徒歩15分ほどの東京ドームホテルを利用しましたが、受験生用に机やスタンドライトが用意されていたり、当日2次試験会場に持参する弁当も購入できたりと受験生向けのサービスが充実していました。他にもキャンパスまでのシャトルバスが出るなど、キャンパス周辺のホテルは受験生向けにさまざまなサービスを提供していることがあります。ただでさえ慣れない土地での受験、快適に過ごせるように宿泊場所は慎重に選んでおきましょう。
受験当日には厳かな雰囲気の本郷キャンパスに高揚感を覚えてつい探検したくなるかもしれませんが、むやみに歩き回らないことをお勧めします。記者は昼休みに気分転換しようと散歩していたら、予想以上にキャンパスが広く迷子になり逆に焦ってしまいました。外に出て気分転換する場合には建物の周囲を一周するだけにとどめるなど会場を見失わないようにして、時間に余裕を持って会場に戻ることが大切です。
構内の購買やローソンも利用可能です。ただし昼食は弁当などを事前に用意して持参するのが良いでしょう。昼休みに購入することも可能ですが、混んでいたり上記のように迷ったりすると時間的にも精神的にも余裕がなくなってしまいます。記者は午後の試験で眠くならないよう、朝のうちにコンビニで購入したおにぎりなどで軽く済ませていました。会場内は乾燥していることもあるので、飲み物は十分に用意しておきましょう。
初めて訪れる教室、見知らぬ人の中で行われる試験は緊張して当然です。それでもできる限り平常心で臨めるよう、快適に過ごす準備を整えてキャンパスに向かってほしいと思います。
(理・3年)
【東大受験生応援連載】