東京大学教養学部オリエンテーション委員会は2月16日、昨年から一般公開していたウェブページにてサークルなど学内団体の一部構成員の氏名が閲覧できる状態になっていたことを公表した。委員会は漏洩が発覚した2月10日に同サイトを一時的に非公開としたが、対策を講じ14日までに再度公開した。
今回、個人情報の漏洩が発生した「2024年度新歓特設サイト」は東大の部活やサークルを紹介するウェブページ。特設サイト中のサークル新歓関連の画像ファイル名に、画像提出者のGoogleアカウント名が含まれていた。ほとんどのアカウント名がローマ字氏名か漢字氏名を含んでいた。現在は画像のファイル名からアカウント名を削除して再度公開している。
委員会は「本事案について、皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げる」とし、再発防止に努めるとした。委員会は併せて被害状況把握のための報告フォームを公開。今回の情報漏洩に関連して第三者による個人情報の取得や悪用が疑われる場合に委員会に相談が可能。
委員会はウェブページ上に今回の漏洩の発生原因、経緯、再発防止策を詳細にまとめた報告書をアップロードしている。報告書は東大のECCSアカウントにログインしないと閲覧できないようになっており、委員会は報告書の内容をSNSなどに投稿しないよう要請している。
オリエンテーション委員会とは毎年3月末から4月上旬のオリエンテーション行事を統括する学生自治団体。新歓活動のほかクラスのオリ合宿などを取り仕切る。