東大は9月4日、8月17~19日にオンラインで実施された情報理工学系研究科システム情報学専攻の修士課程入試で、出題ミスがあったと公表した。合否に影響はなかったという。
ミスがあったのは、17日の専門科目の試験のうち、制御工学の問題。問題文の誤記により、出題者の意図とは異なる解答が生まれた。専門科目は6問中1問を選んで解答する形式で、当該問題は受験者56人中31人が選んだ。
17日のうちに受験者の1人からメールで指摘があり、ミスが発覚。18日または19日に課された、研究計画や専門科目などに関する口述試験では、当該問題で出題者の意図と異なる解答をした受験者も、当該問題を理解しているものとして試問した。さらに、全体の評価の中で当該問題の選択者が不利益を被らないように配慮したという。受験者には31日の合格発表当日、出題ミスの内容や対応を伝えた。
東大はミスの原因として入試のオンライン化やスケジュールの厳しさ、チェックの人員不足を挙げた。作問後に複数の教員による査読や模擬解答を複数回実施したが、他の問題の修正に注目し過ぎたために当該問題のミスを見落としたという。
この記事は2020年9月15日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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