東大は12月6日、2025年度の大学入学共通テストで新設される「情報Ⅰ」の配点を100点とすることを発表した。科類に関わらず全受験生が受験必須となり、配点全体の10%を占めることとなる。なお旧教育課程履修者は「旧情報」を選択できる。
独立行政法人大学入試センターは2025年度の共通テストに関して、2018年3月に文部科学省が告示した高等学校学習指導要領が示す新教育課程の内容に基づく教科・科目の試験の受験を原則としている。新教育課程の内容への移行に伴う主な変更点は①新教科「情報Ⅰ」の追加②「地理歴史」「公民」の出題科目の再編③「数学②」が「数学Ⅱ,数学B,数学C」の1科目となり、試験時間の10分延長④「国語」の問題構成・配点の変更および試験時間の10分延長の4つとなる。なお東大は「地理歴史」「公民」、「数学」、「国語」の配点をそれぞれ200点としている。
共通テストについては、受験要求科目や配点を各大学が指定できる。東大は入学志願者が各科類の募集人員に対して一定の倍率に達した場合、共通テストの成績により第1段階選抜を行い、合格者に対して第2次学力試験を行う。共通テストの成績は1000点満点が110点に換算される。「情報Ⅰ」については、配点しなかったり(北海道大学など)、配点を減らしたりする大学(宮城教育大学など)も出ていた。