教養学部学生自治会選挙管理委員会は12月8日、第146期正副自治会長選挙の結果を公示し、蛭田海秀さん(文I・1年)が自治会長、丸小野成輝さんが副自治会長に当選したことを明かした。蛭田さんは21日開催の自治委員会第145期第2回会議(出席者などの不足で延期)に向けて次期自治会の運営方針案を提出。対面で実施される1限の必修・選択必修授業の廃止などの公約実現に向けた方策を提示した。
蛭田さんらは選挙に四つの公約を掲げていた(表)。①の「1限の必修・選択必修の廃止・オンデマンド化」では、キャンパスから遠い地域に住んでいて始発の電車に乗らざるを得ない学生がいる現状を指摘。1限に開講される必修・選択必修科目について2限以降に開講またはオンデマンド授業化することを学部に求めていくとしていた。④の「全学自治会の復活」は、形骸化・廃止されたかつての各学部自治会の再開備会結成・復活を支援するとともに、連携を図るというもの。いわゆる「大学改革」の中で大学本部が多くの決定を行うようになっている傾向があるとして、前期教養課程にとどまらない全学的な規模の自治会が必要だと訴えた。
自治委員会会議に向けては「多様な学生のニーズに合わせて、柔軟に対応する」「自治会内部の規則主義的・官僚主義的手続きを廃止し、内部の組織構造を簡略化」といった方針を提示。具体的な方策・手段として「授業日程などについて学部との交渉」「自治会内部の連絡に用いる文書の廃止推進」「管理職の裁量拡大と相互チェック制度導入」や、「学生がふと気付いたことを自治会に寄せられるよう」Twitterなどで意見を募集することなどを示した。
正副自治会長の任期は半年で、第146期は1月1日から始まった。第146期正副自治会長選挙は11月30日〜12月6日に実施。蛭田さん・丸小野さんのそれぞれについて信任投票が行われた。選挙管理委員会算出の有効投票数は1005票で、投票率は15.8%。投票は自治会室窓口でのみ受け付けられた。第145期選挙の投票率は29.5%、第144期は5.5%だった。
【関連記事】