新年度を迎え、新たに1年生が入学してきた。彼らが最初に参加するのがオリ合宿。クラスの親睦を深めるため、2年生が引率して関東近郊のさまざまな場所を訪れる。
記者も2年生として、静岡県の伊豆半島を訪れた。熱海市内のある施設でのレクリエーション後、外に出ると「東京大学地震研究所下多賀地震観測地点」なる表記を発見。
地震研究所によると、近い将来に発生が危惧される東海地震での強震動を観測するため、伊豆半島〜駿河湾沿岸地域に18点の観測点が設置されているという。これら観測点で取得されたデータは弥生キャンパス内の地震研究所に伝送され、データベースとしてネット上で一般に公開される。「下多賀地震観測地点」もその観測点の一つだ。
さらに同様の観測点は神奈川県西部の足柄平野などにも設置され、日本全体では67地点もある。大地震発生時の断層破壊や地盤構造の分析に観測網が用いられるという。
それにしても、オリ合宿で訪れた先に東大の施設があるとは。偶然とはこのことだろうか。つい「こんなところに東大が」と発してしまった。
この記事は、2017年4月11日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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