文部科学省と厚生労働省は1月17日、2020年3月卒業予定の大学生の就職内定率(12月1日時点)を発表し、国公立大学に限った就職内定率は、過去の同期の調査と比べて最も高い89.7%だった。昨年度の87.9%に引き続き、2年連続で過去最高を更新した。私立大学は、過去最高を記録した昨年度の87.9%から1.6ポイント下がり、86.3%だった。
大学全体での就職内定率は87.1%。過去最高を記録した昨年度から0.8ポイント下がった。男女別では、女子が昨年度から0.1ポイント増加の88.6%となり、2年連続で過去最高を更新。うち国公立大の女子は91.7%と初の9割台に突入した。男子は昨年度の87.5%から1.7ポイント減の85.8%。文理別では、文系は86.9%(昨年度比0.8ポイント減)で、理系は88.1%(同0.9ポイント減)だった。
両省は、併せて就職希望率も公表。大学生全体では79.4%、男子で74.2%、女子で86.6%となり、いずれも過去最高となった。国公立大では過去最高の58.0%、私立大では昨年度比0.3ポイント増の90.0%となった。
本調査は96年度に始まったもので、今回は全国の大学・短期大学・高等専門学校・専修学校112校の6250人を対象とした。就職希望者に占める就職内定者の割合を就職内定率としている。
この記事は2020年2月4日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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