東大は英インペリアル・カレッジ・ロンドンとエネルギー、脱炭素化、気候変動対策などの研究計画や新技術について新たな連携を構築すると発表した。基本合意書の締結を5月25日付で発表した。

　両大学の連携は、それぞれが日立製作所と気候変動対策などを実施している産学協創の関係に立脚。3者とも持続可能な社会の実現と汚染なき環境への移行という目標を共有している。両大学は世界の産学官その他関係者を巻き込み地球規模の課題解決の早期実現を加速する考え。藤井輝夫総長は「私たちのコラボレーションが、世界規模でより良い社会の実現に貢献することを確信しています」とコメントした。

　インペリアル・カレッジ・ロンドンはロンドンに本部を置く理工系の大学。科学教育・研究に力を入れていて、気候変動対策に関する横断的プログラムも推進している。東大も昨年に2050年までの温室効果ガス排出量実質ゼロに向けた行動計画の策定などの取り組みを加速している。両大学には過去5年で500本以上の共同研究論文を発表するなどの協力関係があり、留学やシンポジウムなどで提携してきた。