研究者は理論と実践とのバランスをどのように取るべきなのだろうか。
「研究機関の価値」が問い直されている今、研究をいかに応用し社会に還元するかという課題は文系・理系を問わず重要なテーマとなっている。
総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム(HSP)では、教員と大学院生を中心とした有志が2011年4月にNPO法人「人間の安全保障」フォーラム(HSF)を立ち上げた。主に東日本大震災の被災地における教育支援活動を行ってきたHSFは、6月6日(土)に「人間の安全保障」の理論と実践に関するワークショップを行う。大学院生が自身の研究を踏まえて、社会的課題に対してどのような実践ができるかを議論する予定だ。
ワークショップ「大学院生のNPO――人間の安全保障の理論と実践をつなぐ」開催のお知らせ
NPO法人「人間の安全保障」フォーラム(HSF: Human Security Forum)では、「人間の安全保障」の理論と実践に関するワークショップを開催します。最初にHSFのこれまでの活動について報告し、それから参加者の皆様を交えたディスカッションを行います。大学院生が自身の研究を踏まえて、社会的課題を解決するためにどのような実践ができるかを議論します。どなた様も奮ってご参加下さい。
1 日時:2015年6月6日(土)13:00〜14:00
2 場所:東京大学駒場キャンパス
18号館4階コラボレーションルーム1
3 プログラム:
13:00〜13:20 HSF活動紹介
13:20〜13:55 ディスカッション
①自身の研究から見えてくる社会的課題
②課題に対して草の根レベルで何ができるか
13:55〜14:00 総括
このワークショップの後には、「『人間の安全保障』実践のための市民社会と企業との連携」と題して、「人間の安全保障」プログラム主催の講演会も行われる。当プログラムの卒業生でNPO法人難民を助ける会の理事長である長有紀枝氏や、デロイトトーマツコンサルティング執行役員の田瀬和夫氏などが講演を行う。
(文責 須田英太郎)