「〇〇は駒場を救う」これは3月10日に行われた東京大学放送研究会×芝浦工業大学FM放送技術研究会合同番組発表会のサブテーマです。
東京大学放送研究会はアナウンス・ラジオ・映像の3パートに分かれています。普段は各パート別々に活動することが多いのですが、パートの垣根を超えた活動としてこの合同番組発表会を行っており、芝浦工業大学さんとの番組発表会は今回で3回目となります。東大放研は創設8年目を迎えようとする比較的新しいサークルで、まだまだ発展途上のサークルです。そのため放送系サークルに必要な音響機材などがまだ十分ではなく、芝浦工業大学さんにお世話になっているというわけです。
今年度の合同番組発表会についての話し合いを始めたのは昨年5月のことでした。番組発表会には主に他の大学の放送系サークルの方が来てくださるのですが、まだあまり知名度のあるサークルではないなどの理由でこれまで来場者が伸び悩んでいました。
そこで、今年はなるべく多くの方に見に来てもらえるような発表会にすることを目的としました。発表会の時間は長くなりすぎず2~3時間くらいがちょうど良いのではないか、また場所はこれまで芝浦工大のある豊洲でやっていたのですが駒場でやってみてはどうか、ということで番組発表会のテーマ「2.4時間テレビ ~〇〇は駒場を救う~」が決まりました(笑)。
時間が短めなため番組数は全部で9つ、さらに芝工さんと合同で作る番組の比率を今までより増やし3番組にしました。各番組には「~科学は駒場を救う~」、「~自覚は駒場を救う~」といった、全体のテーマに沿ったサブタイトルを付け、配布用のビラやロゴも趣向を凝らしたものとなりました。
番組発表会当日の様子(生ラジオドラマ)
最初にぶつかった問題は会場についてでした。駒場キャンパス内で誰でも借りることができる教室は予約が始まるのが早くても1ヶ月前で、ビラを作ったり他団体への告知を行ったりする都合上1ヶ月前まで会場が確定しないのはまずいのではないか、というものです。もし会場が取れなかった場合に備え豊洲の会場も押さえておくということも考えましたが、全体のテーマにも関わる重大な変更のため大きなリスクでした。
その後多目的ホールを使うということでまとまりなんとか会場は確保できたのですが、あとで多目的ホールの方に聞いた話によるともう少しタイミングが悪ければホールの使用を断られていたかもしれない、ということで幸運だったなあと感じています。
しかし、まとめて使用スケジュールを取ることができず、1日ずつの使用をバラバラに3回に分けて使用することになってしまうという次の問題も生じました。1度のリハーサルごとに反省を持ち帰り次のリハーサルに備えることができるというメリットもありましたが、会場の仕込みをリハーサルごとにしなければならない、ゲネプロ(本番と全く同じように行うリハーサル)を行う時間がないというのは大きな痛手でした。
そして一度も全体を通してリハーサルを行うことなく番組発表会当日を迎えました。当日は胃の痛みが止まりませんでした。どれくらいの人が来ているのかと思い舞台裏から覗いてみると、客席はほぼ満席という予想を上回る入りでした。
合同企画「パネルクイズアタック9 ~アタックチャンスは駒場を救う~」中の客席の様子
あとで確認してみるとOBOGさんも含め68人の方が来てくださっていました。心配していた内容についても、書いていただいた講評用紙を見てみると「良かった」、「楽しかった」という言葉が多く、今年の合同番組発表会は成功に終わることができたのではないかと思います。
今回の合同番組発表会を終えて僕が感じたのは、いかに自分が無力であるかということです。この成功は自分ひとりでは決して成しえず、周りの大勢の人の協力によるものだと痛切に感じました。件のテーマになぞらえるなら、「仲間は駒場を救う」のだと学ばされる番組発表会となりました。
番発プロデューサー 久保田 忠彦
<サークル基本データ>
- 創設 7年目
- 活動人数 84人(アナウンス、映像、ラジオの3つのパート合計)
- 大学 東京大学・お茶の水女子大学・東京女子大学・法政大学・聖心女子大学など
- 活動場所 駒場キャンパス
- 活動日 火曜・金曜日 18時〜
- 新歓情報 4月11,15,18,
22日に駒場5号館でミニ番組発表会や活動体験 下旬頃(日程未定)に新歓番組発表会 それ以降も常時入会可能 - HP http://todaihouken.com/