はじめに
一般社団法人HLABの広報担当の高橋と申します。現在東京大学新領域創成科学研究科の国際協力学専攻修士2年に在籍しています。
この度、一般社団法人HLABの2017年度運営メンバーの募集を開始しました!
HLABは、ピア・メンターシップ、歳の近い世代がお互いの経験から学びあうことを重視し、その価値観を広めていくことを目的とした一般社団法人です。
「周りの友達がみんなこの大学に行くから、ここにした。」
「同じ学部の人が大勢この会社・この業界に就職しているため、なんとなく就職した」
一様なコミュニティにいると、自分の進路・人生の中での選択の幅が狭まる、そんな経験はないでしょうか。
所属するコミュニティ内の、「当たり前」に左右され人生が規定されてしまう……、そんな「当たり前」を無くしたい、とHLABは2011年に始まりました。当時ハーバード大学に通っていた現在の代表が中心となり、高校生が主体的に進路を選択する上で、「当たり前」の人生以外のものを知る経験を提供することができるのでは、という考えのもと、高校生向けのサマースクールを主な事業としこれまで6年間運営してきています。
2016年8月には、経済や政治の中心地である東京都、町全体で先駆的な取り組みを行っている小布施町(長野県)、東日本大震災からの復興のエネルギーに溢れる女川町(宮城県)、そして大海原に囲まれ阿波踊りなどの文化に恵まれた徳島県をサマースクールの開催地として、各地域50~80名程度の高校生に参加していただきました。高校生が日本人大学生、そして海外大学生と1週間ほどの共同生活を通して、主体的に進路を選択できるよう視野を広げることを目標に、2011年より毎年行われています。
サマースクールでは、主に各界の著名人を招いたフォーラムや、ハーバード大学やコロンビア大学の海外大学生によるセミナー、その他様々なワークショップ等のコンテンツにより構成されています。(詳しくはこちらのHP参照:http://h-lab.co/)
今年は、グッドデザイン賞にも選ばれ(こちら参照:http://www.g-mark.org/award/describe/44544)、ファーストリテイリングの柳井正さんが代表理事を務める一般財団法人柳井正財団からの委託を受け、10名の学生に年間7万ドルを上限に4年間支給するという奨学金の制度設計への協力などへも、法人の事業として関わらせて頂きました。
また今年より、これまでの高校生に向けたサマースクールだけでなく、中学生や社会人に対してもお互いに学び合う機会を提供しようというイベントや、寮の運営等、新しい試みも開始されました。団体の活動範囲はサマースクール以外にも広がっています。(詳しくはHPを御覧ください)
HLAB運営メンバーの募集について
冒頭でも一度述べたように、HLABの2017年度運営メンバーの募集を開始しております。運営メンバーはほとんどが大学生で構成されており、2017年3月より12月までの間、サマースクールの企画・運営や、アラムナイとの交流イベントの開催、高校への出張授業、その他新規事業の立案など、様々な教育事業に関わることができます。
特に、サマースクールは事業としては全地域で一億円規模の大きな予算が動くものであり、学生主体で運営する団体でこれほどの大きな予算を動かし活動している団体は稀有だと言えるでしょう。また、ハーバード、コロンビア大学を始めとする海外の名門大学の学生とともに、サマースクールを作り上げるという、人生の中でも貴重な経験を得る事ができます。
学生のうちから、大きな規模の事業に関わりたい、海外大生・他大の人と関わりたい、高校生に自分の反省・学びを伝えたい…そんな熱意を持った皆さんとHLABという団体の未来をともに作り上げて行きたいと思っています。
HLABコミュニティの魅力
最後に、HLABに関わる上で僕個人として感じる魅力として、HLABコミュニティの多様性があります。HLABでは、サマースクールに参加した高校生・大学生、そして関わっていただいた社会人の方々を巻き込んだイベントを度々開催しており、そうしたイベントの際に、これまでHLABに参画した約2000人を超すHLABアラムナイ(卒業生の意)と関わる機会があります。出身高校・出身大学も多様で、大学に関して言えば国内・海外の大学それぞれ50以上の大学の出身者からなるコミュニティとなっています。(http://h-lab.co/summer-school/impact/)
そんな多様なバックグラウンドを持つ人々のコミュニティでは、当然1人ひとりの「当たり前」が違い、考え、価値観、宗教観、将来やりたいこと等、本当に多岐に渡っています。「当たり前」が入り混じる環境に身をおくことで、他者から学び、自分の中の「当たり前」を広げることができる。それこそ、多様性の中に身をおく利点であり、HLABに関わることのメリットだと考えています。
僕自身の話をすれば、HLABに関わって、人があまり選ばないであろう選択をすることに寛容になれたし、その選択を自分自身ができるようになったと感じています。
元々僕は学部時代東大ではなかったのですが、学部時代は学外の人と関わることはバイトしかなく、非常に狭いコミュニティの中で過ごしていました。工学部だったので、友達のほとんどは大学院に進むという状況で、自分も大学院に進むことを前提とした進路選択をしていました。それでも、このままなんとなく大学院に進むことに違和感はあったことや、自分の興味を持って取り組めるものは工学ではないと思ったこと、そして閉鎖的なコミュニティの中に閉じ困ってしまっている自分をまず環境から変えようと思い、大学院は東大大学院に変えました。
学部時代、自分は能動的に自分の将来について考えられていなかった、色んな人に関わる努力を怠っていた、そんな反省からHLABに参加しはじめ、このコミュニティの人と関わっています。中学から海外へ行く、休学して留学をする、休学して地方活性化に取り組む、もしくは退学して自分のやりたいことをやる、そんな選択が当たり前の中にいると、自分ももっと自分のやりたいようにやってみよう、これまで自分が思っていた、「当たり前」とか“普通”ってなんだったんだろう、と思えるようになりました。
現在自分の進路に悩んでいる、学内のコミュニティの一様さに違和感を抱いている、まさにそんな人にHLABに関わってほしい、そして自分の将来の選択肢を広げてほしいと思っています!
2/4には東大駒場キャンパスにて運営メンバー向けの説明会を開催いたしますので、興味はあるけど、どんな人がいるか不安…、という方や、何やってるのか結局よくわからん、という方是非お越し下さい!(説明会リンク:http://h-lab.co/news/hlab2017_setsumeikai_2/)
(運営メンバーへの応募自体は、説明会への参加は必須ではありません。こちらのページ(http://h-lab.co/take-action/teach/)からご応募ください。)
皆様のご応募をお待ちしております!
お問い合わせはこちら(info@h-lab.co)