昨年の12月に行われた東大女子限定のアンドロイドアプリ制作コンテスト「Tea Time Hackathon」が今年も12月5~6日に開催される。昨年の様子はこちら。
昨年のハッカソンの様子
ハッカソンとはIT技術を象徴するハッキングと、マラソンを組み合わせた造語で、マラソンのように一定期間をかけてアプリやウェブサービスを作るコンテストを意味する。今回の「Tea Time Hackathon」の参加資格は東大に在学する女子学生。大学院生も参加できる。プログラミング未経験者も歓迎で、学年や文理も問わない。
「Tea Time Hackathon」は東京大学ソーシャルICT・グローバルクリエイティブリーダー育成プログラム(GCL)が共催し、有名IC企業が協賛して運営される。昨年はアマゾンジャパン、サイバーエージェント、グーグルなど6社が参加。今年はアイスタイル、アンドロイドの会、JBS、新日鉄住金ソリューションズ、SenSprout、メルカリ、ヤフー、リクルートマーケティングパートナーズが参加。各企業は事前の講習会や当日の開発を技術的にサポートするメンターとして参加し、最終日には優秀なアプリへの授賞を行う。
今年の学生代表を務める眞鍋美祈さん(理Ⅰ・2年)と広報担当の赤賀映さん(文Ⅰ・2年)に今年のイベントについて話を聞いた。
眞鍋美祈さん(左)と赤賀映さん(右)
「昨年と同様、3~4人のチームで2日間かけてアプリを開発して、優勝チームを決めます」と真鍋さん。テーマは「学生生活に役立つアプリ」。11月15日のアイデアソンというイベントでアプリのアイデアを競い合い、2日間のプログラミング講習会の後、12月5~6日の2日間で1からアプリを開発する。
「IT企業のエンジニアの方やプログラミングに詳しい学生がメンターとして基礎からプログラミングについて教えてくれるので、プログラミング未経験者でも参加できます」と真鍋さん。真鍋さんは昨年もこのイベントに参加したが、当時はプログラミング未経験だったという。「大学の授業で少しプログラミングを扱っても、表面的なことだけで実践までは学べませんが、実際に教えてもらいながらアプリを作ってみると、プログラミングの面白さがわかります」。プログラミングをやったことがないけれど興味がある人、始めるきっかけがほしい人にぜひ参加してほしいという。
今年は希望者向けに事前に協賛のIT企業への企業訪問も企画しているという。エンジニアの働く姿やIT企業がどのような仕事をしているのかを知ることができる良い機会になるだろう。
また、「東大女子同士のコミュニティーになれたらうれしいです」と赤さん。もともと数少ない東大女子の中でプログラミングに興味を持っている人同士をつなげることもこのイベントの目的の一つだ。
「文系の学生の参加も歓迎しています」と赤さん。「普段使わない種類の論理を用いますが、数学や自然科学の専門的な知識は問われません」。昨年の参加者の約半数は文系の学生だったという。「進学選択や就職など進路に悩んでいる人にも、いろいろなことにチャレンジしてみる一環としてこのイベントに参加してもらえたらうれしいです」
何かに初めて挑戦するのは勇気がいるかもしれない。このイベントはアプリを実際に作ってIT企業から評価を受けられるものの中では、未経験者を歓迎する珍しいイベントだ。挑戦するハードルは低い。プログラミングを始めてみたい東大女子の方は勇気を出して参加してみてはいかがだろうか。
Tea Time Hackathonのfacebookページ
http://www.facebook.com/tea.time.hackathon
イベントへの参加の応募フォームへのリンク
http://goo.gl/forms/uPssE07cwJ
(取材・文 西村直人)