東大と文京区は3月29日、化石燃料から再生可能なクリーンエネルギーへの転換を指すグリーントランスフォーメーション(GX)に向けた連携に関する協定を締結した。東大の大久保達也副学長と文京区の成澤廣修(ひろのぶ)区長らが文京シビックセンターで締結式を行った。
具体的な取り組みとしては地域のGX推進に向けた課題対応のための学術研究の推進や研究成果の社会実装などが挙げられる。協定締結を機に東大の取り組みの3本柱である①カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにすること)②生物多様性の逸失抑制と回復③循環経済─を含むGX推進の取り組み加速が期待される。
東大と文京区は2050年までに温室効果ガス排出量を実質的にゼロにするという共通の目標を有している。両者は05年に「国立大学法人東京大学と文京区の相互協力に関する協定」を締結しており、これまでもGXに関して協力してきた。