東大は、性的指向と性自認の多様性を認知・尊重するため、学生に向けた指針「東京大学における性的指向と性自認の多様性に関する学生のための行動ガイドライン(案)」を起草。12月26日まで学内を対象に意見公募を実施している。公募された意見を基に加筆修正を行い、2023年度中を目途に公表する予定。
セクシュアリティやジェンダーなどの基本用語、アウティングなどの大学生活上で直面する典型的なSOGI(Sexual Orientation and Gender Identity、性的指向と性自認)関連の障害の例を挙げた上で、諸手続き・授業・学生生活について説明。学籍上の氏名・性別の変更手続きや、実技を伴う授業科目や授業内での呼称、多目的トイレやカミングアウトなど、授業や学生生活上の注意点や対応が記載された。
東大は2003年に「東京大学憲章」、22年に「東京大学ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を制定。構成員の多様性が重要だという認識に立脚し、全ての構成員が差別を受けないよう保障することを掲げている。