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2025年3月25日

2024年度卒業式・学位記授与式 藤井総長「失敗と試行錯誤の経験は人生の財産」

 3月25日、2024年度卒業式が東京大学大講堂(安田講堂)で挙行され、学部生3,099人が卒業を迎えた。24日の学位記授与式では4737人(修士課程生3147人、博士課程生1229人、専門職学位課程生361人)が修了した。それぞれ3部制で実施された。

 

告示を述べる藤井総長。「積み重ねてきた試行錯誤の経験は、皆さんの未来に引き継がれた大きな財産です」=25日、安田講堂で(撮影・岡拓杜)

 

 卒業式の告辞で藤井輝夫総長は失敗の捉え方について卒業生にエールを送った。付箋紙「ポスト・イット」が強力な接着剤を開発する中での失敗で偶然生まれた商品であったことを例に、失敗や成功は文脈で意味付けられる相対的なものだと強調。失敗に優しくないと言われる日本社会の中で、寛容であるという選択肢を積極的に選び取り、足元から社会を変えていくことも可能だと語った。

 

 國部毅・校友会長は祝辞で、課題を見つけ出す知性、時代の流れを察知する感性、相互理解を育む品性が、新時代を切り開くために必要な素質だと述べた。

 

 学部の卒業生答辞は太田美帆さん(薬・卒)、大野歩実さん(理・卒)、内山莉緒さん(農・卒)が、大学院の修了生答辞は曹明顕(みんげん)さん(工学系)、関慎太朗さん(人文社会系)、山田渉さん(学際情報学府)が務めた。

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