2024年度東大入学者選抜(一般選抜・外国学校卒業学生特別選考)の合格発表が3月10日正午ごろ、東大のウェブサイトで行われた。合格者人数は一般選抜で2993人、外国学校卒業学生特別選考で46人。学校推薦型選抜と合わせた入学者の女性比率は20.6%で、前年の割合を2.1ポイント下回り、2年前(20.8%)と同水準となった。各科類の最低点・平均点・最高点は(表)の通りで、平均点は文科は軒並み減少、理科は軒並み増加した。
文科全体の最低点は331.0点(文Ⅰ、550点満点で、小数第2位で四捨五入。以下同様)で、前年(文Ⅲ)より9.3点減少した。文科各類の最低点は文Ⅱ、文Ⅲ、文Ⅰの順に高く、前年トップの文Ⅰが2年ぶりに最も低くなった。
理科全体の最低点は理Ⅱの314.1点で、前年(理Ⅱ)より1.2点増。科類別では例年通り理Ⅲ、理Ⅰ、理Ⅱの順に高くなった。理Ⅲの最高点は464.2点だった。
一般選抜の合格者数の女性割合は19.4%、関東以外の出身者の割合は41.0%で、それぞれ前年より2.4ポイント1.5ポイント減少した。東大は外国出身の学生なども含めた入試の多様化について、学内の同意が得られた段階で公表していきたいとした。
来年実施される25年度入学者選抜では、新高等学習指導要領に沿った入試が行われる見込み。これに伴い東大入試では、一般選抜・学校推薦型選抜の大学入学共通テスト出題教科に「情報」が、第2次学力試験の「数学」で「統計的な推測」分野が、それぞれ追加されるなどの変更がある。旧教育課程を履修した高等学校卒業者等には、出題する教科・科目の問題の内容により配慮が行われる。森山工執行役・ 副学長(入試企画担当)はこの点について、現在公開されている情報からアップデートを行う予定はないと話した。
【見出し修正】2024年3月10日13時15分、見出しを「春入学」から「春合格」に修正しました。
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