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2025年3月10日

東大25年度一般選抜、2997人合格 最低点は文Ⅰと文Ⅲで約14点差

 2025年度東大入学者選抜(一般選抜・外国学校卒業学生特別選考)の合格発表が3月10日正午ごろ、東大のウェブサイトで行われた。合格者人数は一般選抜で2997人、外国学校卒業学生特別選考で36人。学校推薦型選抜と合わせた入学者の女性比率は21.3%で、前年の割合を0.7ポイント上回った。各科類の最低点・平均点・最高点は(表1)の通りで、平均点は文科は文Ⅰ以外で減少、理科は軒並み減少した。

 

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 文科全体の最低点は321.93点(文Ⅲ、550点満点)で、前年(文Ⅰ)より9.09点(小数点第3位で四捨五入)減少した。文科各類の最低点は文Ⅰ、文Ⅱ、文Ⅲの順に高く、文Ⅲが2年ぶりに最も低くなった。最低点の差は文Ⅰと文Ⅲで14.36点と、昨年の1.21点(文Ⅱと文Ⅰ)よりも大きく増加した。

 

 理科全体の最低点は理Ⅱの313.15点で、前年(理Ⅱ)より0.99点低下。科類別では例年通り理Ⅲ、理Ⅰ、理Ⅱの順に高くなった。全科類での最高点は473.06点(理Ⅲ)だった。

 

 東大は3月10日に記者会見を開いた。太田邦史副学長は、第1段階選抜の予告倍率切り下げについて「一層丁寧に答案と向き合うことができた」と評価。当日の試験の進行も円滑にできたとし、目的にかなう結果となったと話した。

 

 一般選抜の合格者数の女性割合は20.0%、関東以外の出身者の割合は37.8%で、それぞれ前年より0.6ポイント増加、2.9ポイント減少した。女性比率は1年おきに2割に達しているものの、横ばいの状態が続く。藤垣裕子理事・副学長は一気一憂せず、引き続き女子学生の増加に取り組みたいとした。太田副学長は、女性志願者の割合が今年は23.3%で過去最高となるなど近年増加傾向にあるとし、今後合格者数も増加することを期待する。

 

 藤垣理事は今後の入試方式の多様化について、学校推薦型入試、総合型選抜、一般選抜も含めて入試企画室で検討中だとした。性別や出身地域以外の属性にも注目し入試全体の多様性を高めることを目指す。

 

 合格者番号の一覧は3月10日正午ごろ、東大のウェブサイト上で発表され、個別の合否はウェブシステム上でも照会できる。本年度も本郷キャンパスでの番号掲示は行わない。

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