史上初の全面オンライン開催となった本年度の五月祭。どこからでもアクセス可能なのを生かし、普段は参加しないような企画にもぜひ参加してみてはいかがだろう。今回は約110の企画の中から、個性豊かな10の企画について、各担当者に寄稿してもらった。
(ロゴ、写真は特記なき限り各団体提供)
Physics Lab. 2020
東京大学理学部 物理学科学生有志
企画ページはこちら!
20、21日 10:00〜17:00
【こんな人におすすめ】
物理に少しでも興味がある方、理系の高校生、物理学科進学を考えている駒場生
伝われ物理の面白さ
理学部物理学科の学生は、毎年興味を持ったテーマごとに班を自主的に結成し、東京大学が誇る世界トップクラスの研究室に訪問しながら勉強会や実験を行い、1年以上をかけて最先端の物理に触れていきます。そして、五月祭では一般の来場者向けにポスター展示や演示実験を行い、「最先端の物理は何をしているのか」を伝える試みをしています。
今年度は、宇宙班、ゲージ理論班、生物物理班、非平衡班、量子情報班の5つの班が結成され、HPでのポスター展示と希望の班によるプチ講義、座談会のオンライン配信を行う予定です。各班が丁寧なポスターや解説記事と、例えば「高校生を主な対象に量子力学を教える授業企画」といったそれぞれ個性的な配信企画を用意しています。物理学科の学生が物理の楽しさを語る座談会は物理に全く興味がない人にこそ、ご視聴いただきたいと思います。
物理学は今も昔も変わらず、現象に潜む普遍性を探求する学問です。中学高校で習う物理も、大学で研究されている最先端の物理もそれは一貫しています。
この企画を通して宇宙という巨大なスケールから素粒子のような極小のスケールまで、そして量子力学のような想像のつかない現象からコーヒーのシミや微生物のような身近に現れる現象まで、物理が解き明かすさまざまな普遍性について少しでもその面白さを伝えたいです。
この記事は2020年9月15日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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