対面とオンラインのハイブリッドで開催される五月祭。キャンパスに来場者を入れる形で学園祭が行われるのは2019年の駒場祭以来実に2年半ぶりだ。本特集では東大新聞が厳選した7企画を紹介する。どの企画も知れば知るほど面白い。五月祭当日は、その魅力を自分の目で確かめてみてはいかがだろうか。 (紹介文、画像は各企画提供)
巨大木質パビリオン
【団体名】東京大学農学生命科学研究科生物材料学専攻木質材料学研究室
【開催日時】5/14、15終日
【開催形態】対面(弥生講堂アネックス前広場)
※五月祭ウェブサイトの企画ページはこちら
木を魅せる、構造デザイン。木造建築物の材料と構造を幅広く研究している木質材料学研究室には、木材の性能や木質構造を知り尽くしたスペシャリストの学生たちが集まっています。
五月祭の企画「巨大木質パビリオン」では、実際に建てる作品のコンペから設計、材料の加工、組み立てまでを、全て研究室の学生たちが自らの手で、文字通りハンドメイドで作り上げます。テーマの発表からパビリオンを完成させるまでの期間は約1ヶ月。精密な計算と入念な準備を行い、現場での組み立て作業は、なんと五月祭開催前の1日のみ。この限られた短い時間で作り上げたとは思えない圧倒的スケールと、木材の良さを存分に活かしたパビリオンは、弥生キャンパスのシンボルとなっています。
2005年に始まった当企画は、毎年テーマに沿った様々なパビリオンを手がけてきました。18回目を迎える今年のテーマは『薄物構造用合板、MDF、ツーバイ材を用いた3次元木質架構展示物』です。この文章を執筆している時点ではまだコンペすら開催されていませんが、五月祭ではきっと今年も素敵な作品が展示されているでしょう。どんなパビリオンが完成したのか。弥生キャンパスまで足を運んでみてはどうでしょうか?