対面とオンラインのハイブリッド開催の五月祭。入構制限なしでの開催は2019年以来実に4年ぶり。本特集では、3日間に分けて東大新聞厳選の9企画と、二つののおすすめプランを紹介する。どの企画も知れば知るほど面白い。当日は、さまざまな企画に積極的に足を運んではいかがだろうか。(情報は4月26日現在、紹介文、画像は全て各企画提供)(構成・新内智之)
大学院生詰め合わせ
「東大の強みである『研究』に身近に触れられる機会を作りたい」、この想いから私たちの企画が立ち上がり、今年で9年目を迎えました。文学や歴史、遺伝子や情報数理、そして宇宙に至るまで、様々な学術的背景を持つ東大の大学院生たちが集合し、自らが取り組んでいる研究の魅力や、専門分野への熱い思いを10分に凝縮してお届けします。
今年の五月祭は4年ぶりに入構制限が解除されるため、コロナ禍以前のように大勢の方々の前で講演できることを大変嬉しく思います。これまで複数回ハイブリッド開催を行い、地域の枠を越えて配信できる良さと、パソコンの画面越しに伝える難しさの両方を経験しました。今回の学園祭では引き続きZoomでの生配信を取り入れつつ、現地そしてオンラインでの来場者の方々との『双方向の対話』を意識した講演ができるように準備を進めています。各講演後に設けられている質問時間はもちろんのこと、例年盛況である大学院生による座談会の中で、講演で紹介した研究や、漠然とした大学院のイメージをより鮮明にできるのではないかと考えています。『最前線』で研究に全力投球している大学院生だからこそ伝えられる、研究のリアルを是非ご堪能ください。
【団体名】大学院生詰め合わせ
【企画名】10分で伝えます!東大研究最前線
【開催日時】5/13、14 10:00~17:00
【所要時間】1講演あたり20分間(講演10分、質疑応答10分)を予定(途中入退室自由)
東大エレクトーンクラブ
エレクトーンという楽器を知っていますか?「魔法の楽器」とも呼ばれるエレクトーンはその高度な演奏性と多彩な音色で多くの人々に愛されています。
エレクトーンコンサートは、五月祭の両日とも終日、コンサートを行います。またその様子はYouTubeでも配信します。演奏する曲目は合計40曲にもおよび、ジャンルは今流行のJ-Popから壮大なオーケストラ、ポップス、ジャズ、ロック、ゲーム音楽など、枚挙に暇がありません。
部員独自のアレンジやソロ演奏、アンサンブル演奏などで、エレクトーンの可能性を存分に引き出すので、演奏に魅了されること間違いなしです!
エレクトーンは上鍵盤、下鍵盤、ベースの3つの鍵盤に加え、表現を豊かにするペダルで全身を使って演奏します。繊細な演奏を音色に反映する優れたセンサーを搭載し、1000種類以上の音色が楽しめるエレクトーンは、1人でもオーケストラのような音を奏でることができます。部員たちが持つ情熱や技術力、アイデアがあれば、エレクトーンで演奏できない曲などありません!!
五月祭に足を運んで、エレクトーンの音楽を体験してみませんか?部員一同、皆さまのご来場、ご観覧を心よりお待ちしています。
【団体名】東大エレクトーンクラブ
【企画名】エレクトーンコンサート2023
【開催日時】5/13、14とも第一部、第二部、第三部に分けて実施。
【所要時間】1曲あたり5分前後、各部6曲(曲間に限り出入り自由)
東京大学プラレーラーズ
異常発生ボタンを押すとプラレールの線路の上に障害物が出現!プラレールは事故を防ぎながら運行を続けられるでしょうか?最新の鉄道システム(CBTC)を搭載した世界初のプラレールをぜひ体感してください!
東京大学プラレーラーズは、プラレールで未来の鉄道システムを創造することを目指すサークルです。2019年設立で現在は本郷で活動しています。これまでに車両の位置把握、速度制御、ポイント切り替えといった要素技術から、安全な運行とダイヤグラムに従った自動運転を可能にするアルゴリズムまで幅広い開発をしてきました。これまでに東大の学園祭に6回参加し、システムを披露するとともに、運転体験でたくさんの来場者を楽しませてきました。
今回の五月祭では、世界初のCBTCプラレールを実現するにあたり、より高精度な位置制御の技術とCBTCを体感するための異常発生ボタンを作成しました。来場者の皆さんには異常を発生させてもらい、そのときスムーズに異常箇所を避けるように運行するプラレールの様子を見ることができます。子供たちや鉄道ファン、技術に興味がある方などご来場をお待ちしています!
【団体名】東京大学プラレーラーズ
【企画名】プラレールは事故を防げるか?!
【開催日時】5/13、14終日
【所要時間】自由
東京大学地文研究会地理部
4枚ものプレートが地下でひしめき合う日本列島。その地形は大変複雑かつ面白いものです。紙の地図では分からないその起伏に富んだ日本列島の姿が、手に取るようにして分かるのが地理部の立体日本地図。2015年に完成し、現在は補修を重ねながら展示しているこの立体地図には、約8年の製作時間がかかっています。作業はいたって単純、発砲スチロールを切って重ねるだけですが、そのポテンシャルを侮るなかれ。「関東平野ってこんなに広いんだ!」「立体で見るとカルデラの形ってきれい!」「これが糸魚川―静岡構造線か!」地理は苦手で…というあなたも、地理マニアのあなたも、きっと満足していただけること間違いなしです。地図が上下方向に飛び出すこの感動を、ぜひ一緒に味わってみませんか。
今年はさらに、恒例の立体地図に加え、地理部の活動『巡検』『地理部で語る会』の紹介パネルも展示。巡検では地理的視点をもって様々な街を歩き、語る会では部員が好きな内容について発表をします。地理はもちろん、地理部の活動についてもより深く知ることができるチャンスです。さあ、法文1号館から日本列島の地形をめぐる旅へ、一緒に出発しましょう!
【団体名】東京大学地文研究会地理部
【企画名】立体日本地図
【開催日時】5/13、14終日
【所要時間】10〜20分(入退室自由なのであくまで目安にはなります)