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2025年4月8日

グローバルリーダー育成プログラム一新 TLPは選抜廃止、後期課程でも受講可能に

 グローバルリーダー育成プログラム(GLP)が今年度から改訂される。GLPは主に英語で行われるプログラムと第二外国語で行われるプログラムの二つに再編された。従来のトライリンガル・プログラム(TLP)に相当するGLP-Ⅱでは、前期教養課程と後期課程で続けて受講できるようになったほか、2次試験の「英語」の成績による選抜が廃止された。

 

 これまでGLPには、後期課程で特別教育プログラムや国際研修を受講できるGLP-GEfILと前期教養課程で第二外国語を集中的に学べるTLPの二つがあった。今回の改訂で、それぞれ「グローバルリーダー育成プログラム-I」(GLP-I)と「グローバルリーダー育成プログラム-II(トライリンガル・プログラム)」(GLP-II(TLP))に名称変更され、内容も変更される。GLPは多様性と包摂性の観点と、分野を超えた問題解決志向のアプローチを重視している。

 

 GLP-Iではミネルバ・プロジェクト(ミネルバ大学を運営する教育革新企業)と協力して開発された授業を受講できる。ミネルバ大学では学生が世界7都市を移動しながら、完全オンラインで授業を受けるのが特徴。他にも留学生とともに学ぶ機会や、学際的かつ解決志向の学生主導のプロジェクトに取り組む機会もあるほか、GLP-Iの各授業の修了状況に応じて海外体験授業参加のための奨学金を受け取る機会もあるというが、詳細はまだ発表されていない。前身のGLP-GEfILでは受講には選抜試験に合格する必要があったが、GLP-Iでは学生自身が履修したカリキュラム上の各授業を認定する形式に変わり、事実上選抜が撤廃された形となる。

 

 GLP-II(TLP)では英語に加えもう一つの言語を学習する機会やグローバル教養科目として同じ第二外国語で学ぶ機会が提供される。2024年度までの旧TLPは前期教養課程生のみが対象だったが、GLP-II(TLP)では「グローバル教養言語科目(上級)」として後期課程でも第二外国語の授業を受講できる。25年度Sセメスターには、中国語、ロシア語、韓国朝鮮語に関してのみ『グローバル教養言語科目(上級)』が開講される予定。GLP-II修了に必要な単位のうち前期教養課程での総合科目L系列(言語系の科目)のうち第二外国語の授業から6単位以内を算入できるという。なお、今までのTLPでの授業内容は新設された「第二外国語初級(演習)[高度]」(1コマ)と、それとセットになった「第二外国語初級(インテンシブ)[高度]」(2コマ)に対応する。これらの授業で履修希望者の数が人数制限を超えた場合、英作文課題で選抜するフランス語を除き、抽選で履修者が選抜される。旧TLP24年度入学生を対象に25年度Sセメスターでも開講される。3月14日に新入生と在学生向けに開かれた説明会によると「第二外国語初級(演習)[高度]」と「第二外国語初級(インテンシブ)[高度]」は1セメスターに履修できる授業を30単位分に制限するキャップ制の対象外になるという。

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