11月26日、本郷キャンパスの総合図書館でグランドオープンとアジア研究図書館開館を記念する式典が少数の関係者のみの出席で行われた。2012年に開始した新図書館計画に基づく改修工事はエレベーターの設置を除いてほぼ終了した形となる。
今回新たに完成したのは、プロジェクトボックスと呼ばれるグループプロジェクト用の個室や、東大の知的資産の公開・発信を目的としたオープンエリアなど。5階には館内で唯一食事が許される飲食可能なラウンジもオープンした。
アジア研究図書館の内部(写真は東大附属図書館提供)
10月に総合図書館4階に開館していたアジア研究図書館は、アジア研究のための優れた学術資料や貴重な蔵書を集める研究機能を備えた図書館。東大附属図書館としては初の試みとして、サブジェクト・ライブラリアンと呼ばれる専門的知識を有する図書館員を公募し、現在選考が進む。
グループプロジェクト向けに総合図書館本館2階に作られたプロジェクトボックス(写真は東大附属図書館提供)
プロジェクトボックスは学内の研究グループや学外との連携プロジェクトを含む中小規模のグループへの貸し出しを予定する。U-Tokyoアカウントを用いた予約制になる予定で、空き時間に時間単位での学生の利用も可能となる。利用準備が出来次第、総合図書館のウェブサイトで案内があるという。