東京大学ソーシャルICT グローバル・クリエイティブリーダー育成プログラム主催で、久保田達也氏による発想法ゼミ(Idea Seminar)が5/28に開講される。
久保田さんは「東大合格のための知能はもういらない!?人工知能の普及は教育をどう変えるのか」でも取り上げたように、人工知能時代における新しい教育実践を手掛けている。
第3次を迎えた、現在の人工知能ブーム。我々学生の進路にとっても、無関係ではない。人工知能が奪うと言われている職のリストの中には、会計士や中央官庁職員など上級公務員など、「学歴エリート」の象徴ともいる職も含まれている。これから社会に出る学生にとっては、従来型の進路の発想(資格や試験を経由したり、大手企業に行ったり)からの転換を見据える必要があるとも言われている。
久保田さんは、一つのことを最短で答える能力であるIQ(Intelligence Quotient、知能指数)は人工知能に取って代われるといい、これからの教育は、一つのことからたくさんのことを連想する創造力であるCQ(Creative Quotient、クリエイティブ指数)の養成へシフトしていくべきであるという。
くしくも、大学入試改革でセンター試験の廃止を検討するなど、「どういう人が優秀か」という人材観の変動は、社会的にも検討事項となっている。本講義のような、新時代のスタンダードになりうる、CQ向上を目指した新しい教育を体感したい東大生の参加を、求む。
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2016/05/28「人工知能時代を生き抜く思考力−企画のプロ久保田達也氏に学ぶ−」
概要:人工知能が普及する社会において、人間には人工知能では代替できない思考力が求められる。機械では考えられない、人間独自の発想ができる創造性を養うためには、どうすればいいのか。サンリオや東急ハンズ、東京ディニーランドなどのプランニングに関わり、現在では創造性教育や思考方法教育などを手掛ける、久保田達也氏を講師に招き、人工知能時代に適合した独自案を生み出す思考力を身につけます。
日時:2016年5月28日(土) 13:00-15:00
講演者:久保田達也氏 (株式会社イッツ 代表取締役)
場所:東京大学工学部3号館 GCLラボ(1階100円ローソン隣です)
プログラム:
1.人工知能時代に求められる能力像
・私の経歴と人工知能との関わり
・人工知能を使いこなす側に立つために
・人間にしかできないこと
2.創造性を養う思考方法
・「くぼたつ式思考カード54」による思考方法
– 思考カード1枚からアイデア出し
– 複数枚組み合わせによるアイデア出し
– 独自の思考カードの創作
– 最新ニュースの思考カードによる分析
講演者プロフィール 久保田達也氏
西武百貨店や東急ハンズ 設立企画業務を経た後、日本工学専門学校、日経新聞ビジネススクール、金沢工業大学、多摩美術大学などで講師・教授を歴任。現在、日経新聞、日本工学院専門学校、情報大学、瀧野川女子学園にて創造性に関する講義を手掛けている。近日の著作として『くぼたつの思考カード54-新しいことを考える方法-』(インプレスR&D 出版)がある。
対象:GCLコース生並びに東京大学在校生
主催:東京大学ソーシャルICT グローバル・クリエイティブリーダー育成プログラム
http://www.gcl.i.u-tokyo.ac.jp/
企画概要リンク
http://www.gcl.i.u-tokyo.ac.jp/events/20160528-global-design-seminar/
GCLコース外生のお申し込みはこちら
https://docs.google.com/forms/d/1eWJIaffJTkgpRP0U4ER_c4A0zLgwmbN8XY5p_RX8uFM/viewform
*コース外生はレポート提出等の義務は発生しません。
連絡先・問い合わせ
東京大学新聞社文化事業部 culture@utnp.org