日本学術振興会は12月24日、第16回日本学術振興会賞の受賞者25人を発表し、東大からは2人が受賞を決めた。同賞は優れた業績を残した45歳未満の研究者に贈られる。過去最多となる9人の東大関係者が受賞した昨年からは、7人減となった。
受賞した西増弘志准教授(理学系研究科)はゲノム編集技術の作動機構の解明や、新規のゲノム編集ツールの開発などを通じた技術の高度化への貢献が認められた。野村政宏准教授(生産技術研究所)は固体材料での新たな熱伝導の制御技術を開発。超スマート社会の基盤となる熱電環境発電への応用可能性も評価された。
候補者は学術研究機関や優れた研究実績を持つ研究者からの推薦によって募集される。今年度は合わせて296人が推薦され、前年度に推薦された研究者のうち今年度4月1日時点で45歳未満だった155人を加えた451人から選考された。受賞者には賞状、賞牌の他、副賞として研究奨励金110万円が贈呈される。さらに受賞者のうち、特に優秀な業績を残した6人以内に、日本学士院学術奨励賞が授与される。
この記事は2020年1月14日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を公開しています。
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