東大は11月8日、2025年度2次試験の入学者募集要項を発表し、記者会見で説明した。授業料予定額は年64万2960円で、現行から2割増の金額を9月末の発表通り提示。授業料値上げに関して、受験生に対して新たなメッセージなどの発信はなかった。
授業料免除について、藤垣裕子理事・副学長は「残念ながら受験生に対しての準備はできていない」状態だと発言。「新入生に間に合うように」設計を進めているところだと説明した。授業料免除・猶予の詳細が決まり次第、教養学部のウェブサイト等で発信する予定だという。
7月の選抜要項では、一般選抜の第1段階選抜を行う基準倍率を変更すると発表されている。文科各類で昨年の3.0倍から2.5倍に、理Ⅰで2.5倍から2.3倍に、理Ⅱで3.5倍から3.0倍に変更される。理Ⅲは3.0倍のまま変わらない。文部科学省は志願者保護の観点から入学志願者の準備に大きな影響を及ぼす変更について、2年程度前には予告することを求めている。東大は評価科目の変更とは関係がないため、倍率変更は規定上問題ないと説明した。