アメリカンフットボール部(関東学生1部上位TOP8・Aブロック)は6月25日、防衛大学校とオープン戦を戦い、38―7で勝利した。攻撃陣は防衛大を終始圧倒し大量得点。守備陣も新戦力が多い中で1桁失点に抑え込んだ。(取材・清水央太郎)
東大|3 21 0 14|38
防大|0 0 7 0| 7
前節、学生王者の関学戦で立ち上がりに大量失点を喫した東大は第1クオーター(Q)、最初のドライブで幸先良く3点を先制。さらに相手のランプレーを抑え込み守備からリズムをつくっていく。その後は両者が時間を使い合う展開になったものの、続く第2Qで攻撃陣が爆発。ここまでランプレー主体で攻めていた東大だったが、意表を突くようなロングパスなど多彩な攻撃を展開し敵陣に何度も侵入。特に、チーム全体でボールを持った選手の走路を確保するパントキックリターンが光り、一挙21得点を挙げた。
第3Q「2年生を多く起用したが、気負い過ぎてしまっていた」と試合後森清之ヘッドコーチ(HC)が語るように、相手の最初のドライブをなかなか止められずタッチダウンを許してしまった。しかし「これで落ち着けたと思う」(森HC)という言葉通り、その後は安定した守りを披露。ファンブルリカバーや的確なタックルで、これ以上の失点は許さない。そして最終第4Qでは攻撃陣が再び奮起し、時計の針を進めながらボールを前進させてダメ押しの14得点。最終的に30点以上の大差をつけて勝利し、春のOP戦全日程を終えた。
・屋敷昌尭主将のコメント
試合前チーム全体で共有した「最後まで諦めず戦う姿勢」を、今日の試合では見せられたと思います。集中力や精度を欠く場面もあったので、夏の練習で改善したいです。最終目標は日本一ですが、秋の初戦や2戦目での勝利を当面の目標として頑張ろうと思います。
・森HCのコメント
春のOP戦は自分たちの現状を知ることが大切で、相手が格上だろうとミスを恐れず攻守共に練習の成果を発揮できるかを重視しています。今年のチームは潜在能力こそ高いのですが、2年以上続いたコロナ禍の影響もあり、まだそのポテンシャルを引き出し切れていない気がします。夏はコンディションにも注意しつつ実戦に即した練習を重ね、秋のリーグ戦では全試合勝利を目指していきたいです。
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