運動会フェンシング部の西沢樹選手(法・3年)は21日、全日本フェンシング選手権個人戦(男子エペ)に出場した。全日本選手権個人戦への出場は、2015年に男子エペで出場した八幡洋輔選手(薬・4年=当時)以来、4年ぶりとなった。
フェンシングにはフルーレ、エペ、サーブルの3種目があり、西沢選手が出場したのはエペ。全身が有効面で、先に突いた方にポイントが入り、両者同時に突いた場合は双方のポイントとなる。
個人戦は、プール戦(7人の総当たり)とエリミナシオン・ディレクト(トーナメント)から成る。予選ラウンドのプール戦での勝率に基づき、出場者の70%(男子エペの場合、69人中49人)がエリミナシオン・ディレクトに進出する。
西沢選手は、1勝5敗でプール戦を終え、エリミナシオン・ディレクトへの進出を逃した。同じプールには、国内ランキング13位の田尻航大選手(中央大学)ら強豪が所属しており、苦戦を強いられた。一方、杉山智哉選手(関学クラブ)には5-2で勝利し、全敗を免れた。
◇西沢選手の話
──プール戦での敗退となったが、今の気持ちは
不甲斐ない。とはいえ、東大からは4年ぶりの全日本選手権出場で、次のステップには上がることができたのではないか。
──敗因はどのような点にあるか
他の選手よりも練習量が少ない中で、どれだけ自分の力を出し切れるかを目標としていたが、落ち着いて一つ一つの戦略を練ることができなかった。勝利した相手は社会人で、練習量やメンタルの面でこちらが上回っていたが、とはいえ反省点の多い試合だった。
──今後、どのようにつなげていくか
実力を100%出し切れなかった理由を分析し、次の関東学生フェンシング選手権大会に向けて、落ち着いてプレーできるようにしたい。
──来年の全日本選手権の目標は
単位を3Aセメスターで取り切ることができそうなので、4年は朝晩練習に励み、1勝でも2勝でも一矢報いることができればと思う。
(取材・撮影 伊得友翔、山口岳大)