2019年度入学試験(前期日程・外国学校卒業学生特別選考)の合格者が10日正午ごろ、東大のウェブサイトで発表され、前期日程で3018人、外国学校卒業学生特別選考で33人が合格した。同日午後0時28分ごろには本郷キャンパス法文1号館と法文2号館の間で合格者番号が掲示された。
昨年度大きな変動はなかった文科の合格者最低点は本年度も大幅な変動は見られなかった。最低点の高い順に文Ⅱで358.1点(550点満点、以下同様)、文Ⅰで351.8点、文Ⅲで342.7点だった。昨年度全科類で大幅な下落を見せた理科の合格最低点は理Ⅰ・Ⅱで15~20点近い大幅な上昇となった。高い順に理Ⅲで385.4点、理Ⅰで334.7点、理Ⅱで330.4点だった。5年連続で理Ⅰが理Ⅱを上回った。
全科類での合格者最高点は理Ⅲの497.9点で、昨年度より8.6点上昇。全科類での合格者最低点は理Ⅱの330.4点で、昨年度比19.4点上昇と大幅に上昇した。
合格者平均点は文科では高い順に文Ⅱで379.1点、文Ⅰで378.8点、文Ⅲで361.5点。理科では高い順に理Ⅲで410.8点、理Ⅰで363.2点、理Ⅱで353.2点。文Ⅱ・理Ⅰ・理Ⅲで昨年度を上回った。
本年度、女子学生合格者の比率が昨年度からわずかに減少した。これに、東大の担当者は同日の記者会見で「志願者段階での減少が原因。受験生向けに昨年から始めた情報サイト『キミの東大』などを通じて、女子学生への積極的な広報を続けていきたい」と述べた。