東大は13日、大学入試センター試験の結果に基づく2019年度入学試験(前期日程)第1段階選抜結果を発表した。全科類での第1段階選抜実施は3年連続で、全体の志願者数は9483人で昨年度から192人減少した。2次試験は25~27日(27日は理Ⅲのみ)に行われ、3月10日に合格者が発表される。
志願者数は昨年度と比べ、文Ⅰで84人と大幅な増加を見たが、その他全ての科類で減少。特に理Ⅰ、理Ⅱはそれぞれ77人、93人と大幅に減少した。理Ⅲは、予告倍率が4倍から3.5倍に下がった影響もあってか、18年度比で0.46ポイント減の4.18倍。他の科類では大きな変動はなかった。
合格者最低点は、文Ⅰで昨年度比46点増と大きく上昇した他は、プラスマイナス25点程度の上下にとどまった。全体の最低点は文Ⅰの628点、最高点は理Ⅲの888点だった。合格者平均点は、理Ⅰを除く全ての科類で昨年度から増加。特に文Ⅱでは13.28点と大幅な上昇を見せた。合格者平均点が最も低いのは昨年度から引き続き文Ⅰで、最も高いのは昨年度の理Ⅰに代わり理Ⅲとなった。
同日の会見で東大は、文部科学省が公表した入学者選抜実施要項にも言及。要項に追加された解答公表を原則とする方針について、福田裕穂理事・副学長(入試担当)は「学内で議論をしている最中。解答を公表するかどうかは近いうちに発表する」とした。
2019年6月7日17:15【記事訂正】タイトルを「19年度東大前期入試」とすべきところを「18年度東大前期入試」としてしまっていました。お詫びして訂正いたします。