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2018年2月14日

18年度東大前期入試 全科類で第1段階選抜 文Ⅱの最低点80点上昇

 東大は7日、大学入試センター試験の結果に基づく2018年度入学試験(前期日程)第1段階選抜結果を発表した。全科類での第1段階選抜実施は2年連続で、全体の志願者数は9666人で17年度から146人増加した。東大は第2次学力試験の解答の公表にも言及。18年度入試では公表しない方針を示した。2次試験は25~27日(27日は理Ⅲのみ)に行われ、3月10日に合格者が発表される。

 

 

 志願者数は文Ⅱ、理Ⅰ、理Ⅱで17年度に比べ、それぞれ76人、95人、66人と大幅に増加した。17年度に文科で倍率が最高だった文Ⅲ、全科類中で最高の5.42倍となった理Ⅲでは、それぞれ28人、76人減少。文科全体では61人、理科全体では85人の増加となった。

 

 合格者平均点は、文Ⅰが17年度比で約8点低下し、17年度に引き続き文科で最低を記録した。理科は理Ⅰ、理Ⅱで7点以上上昇した一方、理Ⅲで約3.5点低下した。合格者最低点は、文Ⅱ、理Ⅰがそれぞれ80点、55点の大幅上昇。理Ⅲは65点低下し3年ぶりに660点を下回った。全体の最低点は文Ⅰの582点、最高点は理Ⅰの900点。満点は、01年度入試で東大が第1段階選抜合格者のセンター試験結果の発表を開始して以来初だ。

 

解答は非公表

 

 福田裕穂理事・副学長は同日の会見で、2次試験の解答について公表しない方針を示した。「多様な解答のプロセスを重視しており、解答を覚えることは知の発達にとって良くないため」だとしている。その上で、大阪大学や京都大学で17年度入試問題に出題ミスが判明し追加合格者が出たことに関し「大学内で入試に関して緩みがあったのでは。東大も完全に緩みがないとは言い切れない」としてチェック体制の見直しの必要性を示唆。海外の大学の例を調査していることを明かした。

 3月10日の合格発表当日には17年度と同様本郷キャンパスで合格者番号を掲示。ウェブサイト、携帯電話サイトでも公表され、合格者には電子郵便で通知される。ウェブサイト、携帯サイトでの発表は3月10日正午ごろ、掲示は同日午後0時半ごろの予定だ。


この記事は、2018年2月13日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を公開しています。

 

 

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