東大は 7月20日、入試に関する記者会見を開き、2018年度入試から理Ⅲ志望者全員に課す面接の実施要項を発表した。面接は2月25日・26日の学力試験後の27日に実施。1人約10分の個人面接で、学力試験の成績にかかわらず面接で不合格になることがある。
理Ⅲ志望者に課す面接は、2月27日の午前9時~午後5時ごろに行われる。東大の担当者によると1回の面接で合否を判断できない場合、面接官を変えて27日中に2回目の面接を行う。学力試験の結果にかかわらず面接の結果で不合格となる場合がある一方、学力試験で合格最低点を下回った場合、面接の結果で補って合格させることはないという。面接の評価は開示されないが、学力試験の個人成績や合格最低点などは従来通り開示される。
理Ⅲ入試への面接導入は、16年3月に発表されていた。理Ⅲ入学は実質的に医学部医学科への進学につながるため、医療に従事するにふさわしい学生を学力試験だけでなく多面的・総合的に選抜することが狙い。自由面接形式によりコミュニケーション能力の評価を目指すとしていた。
東大は同日、主に帰国子女や日本の永住権を持つ外国人向けの入試である外国学校卒業生特別選考(第2種)の出願要件に、19年度入試からTOEFLまたはIELTSの成績証明書の提出を加えることも発表。任意提出だった従来からほとんどの受験生が提出していたが「全員に課すことで比較できるようにするため」提出必須にしたという。
この記事は、2017年8月1日号に掲載した記事を再編集したものです。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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