第94回箱根駅伝の予選会が14日、東京都立川市で行われ、陸上運動部の近藤秀一選手(工・3年)が20キロを59分54秒で走り関東学生連合チームに選ばれた。連合チーム唯一の59分台で、来年1月2、3日の本大会出走が濃厚。東大の学部チームは11時間00分18秒の32位、大学院チームは12時間08分41秒の49位だった。
近藤選手は、5キロ通過14分50秒と日本人トップ集団の後方に位置取り、10キロを過ぎてもトップ集団を維持し、最後まで5キロ15分前後の安定したペースで走り抜けた。「集団の中で余裕を持って走り、最後のアップダウンでも走りを崩さないことを意識した」と近藤選手。充実した練習を継続できたこと、「主将・エースの意地を見せたいと思い苦しい時も気持ちを切らさなかったこと」が、東大初の1時間切り、個人20位の好記録につながったという。
近藤選手は前回・前々回大会も連合チーム入りしたが、共に補欠に甘んじていた。昨年まで連合チーム参加は2回以内とされていたが、規定改正で出走権が復活。本大会で出走すれば、東大生としては2005年の松本翔さん以来13年ぶりだ。「人の心を動かす走りを目指し、最大限の準備をする」と意気込んでいる。
この記事は、2017年10月24日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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2017年10月27日12:45【記事修正】最終段落第2文の誤植を修正しました。