学部1年生の必修科目「英語一列」の冬学期のグレード分けが1日、明らかになった。東京大学新聞社は夏学期の結果も踏まえ、科類別に習熟度ごとの人数の推移などを分析。成績上位1割の学生で構成される「G1」について、文科各類と理Ⅰでは人数が増加した一方、理Ⅱ・Ⅲでは減少した。夏学期に下位6割に当たる「G3」だった学生のうち、約75%は冬学期もG3のままだった。(構成・石原祥太郎)
英語一列は2013年度より三つの習熟度別クラスが導入され上から「G1」(全体の1割)、「G2」(同3割)、「G3」(同6割)となっている。夏学期の区分は前期日程入試の成績に応じて決定。冬学期は、夏学期の英語一列の期末試験の成績で決まる。
G1の人数を夏・冬学期で比較すると、文Ⅰ・文科各類と理Ⅰで増加。特に理Ⅰでは、74人から118人に増えた。一方で理Ⅱでは60人から46人、理Ⅲでは43人から25人へと減少している。
今回集計した3126人のうち、夏学期にG3だったのは1935人。冬学期にはそのうちの約3%(58人)がG1、約22%(428人)がG2になった。約75%(1449人)はG3のままとなっている。
データは教養学部の発表に基づく。夏・冬学期共に英語一列を履修する2014年度入学者のみを対象に集計した。
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詳細な分析は、2014年10月14日発行号に掲載予定です。1部175円(税込)で、生協書籍部などで購入可能です。