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2025年4月4日

女子理工系人材と博士人材を社会へ 東大など8大学の工学系連合会が声明

 東大など八つの大学の工学系研究科からなる八大学工学系連合会は、女性理工系人材と博士人材の育成を拡充していく旨の声明を、3月28日に東大本郷キャンパスで開かれた記者会見で発表した。

 

 会見では、特に女性人材については中高生が持つバイアスの解消を目指すとした。工学の魅力を発信し、女性募集枠の導入などの入試制度改革も進める方針を確認。この声明を女子中高生とその保護者・教師に届けたいとした。

 

 方針に関連して、東大ではデジタルトランスメーション人材の育成を目指す、開かれた教育の場にジュニア工学教育プログラムを開講しているほか、加藤泰浩工学部長による学校訪問や中高生の東大訪問を通じて工学の魅力発信に努めている。また、8大学は共同で情報発信サイト「つながる工学」を運営している。

 

会見は8大学の教員が参加して山上会館で行われた(撮影:石川結衣)

 

 今回の声明の発表は複雑化する社会課題に対応するため。女性の理工系人材による価値観の多様化や、博士人材が持つ高度な知識と応用力による新しい価値の創造が社会的に求められていることに対応している。2024年2月には経団連が博士人材や女性理工系人材の育成と活躍への提言を発表。女性理工系人材の採用拡大を表明した企業も6割を超えていた。文科省も24年3月に博士人材活躍プランを示している。

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