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10月30日、東大がNTT東日本や東京都と協働を行う「DX推進センター」オープニングイベントが、テレコムセンタービルで行われた。DX推進センターは11月2日に東京都立産業技術研究センターが開設。産学官協働で、次世代通信規格「5G」を局所的に用いるローカル5Gの普及を目指す。
協働は、2月に東大がNTT東日本、東京都と締結した「ローカル5Gの環境整備・利活用に関する連携協定」を受けてのもの。地方自治体で初めてローカル5G基地局の免許を取得した東京都と連携することで、ローカル5Gの使用例創出を目論む。5G回線の整備を研究する中尾彰宏教授(東大情報学環)も協力し、IoTや、ロボットの活用法も模索する。
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オープニングイベントでは、ローカル5G基地局を用いた農作業用ロボットの動作を実演。イベントに出席した小池百合子都知事は「DX推進センターが社会の構造的な諸課題を解決する原動力を生み出すことを期待する」と語った。五神真東大総長は「ローカル5Gの展開・普及には、価格破壊とエコ化が重要。それを東大の学知で支援していきたい」と抱負を述べた。
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