12月8日(土)、本郷キャンパスの御殿下ジムナジアムにて、東大卒業生約120人と東大生約400人による「交流会」が開催される。「交流会」とは東大生に卒業生との交流を通じて将来を考えてもらうことを目的に東大ドリームネットが主催しているイベントで、今回で27回目を迎える名物企画だ。
今回のコンセプトは「一歩先の自分を考える」。「将来についてなんとなく悩んでいる東大生に、悩みを明確化した上で次のアクションを考える場にしてほしい」とドリームネット代表の村松尭さん(文Ⅱ・2年)は意気込む。
イベントは2部構成。第1部ではグループディスカッションを行い、卒業生が仕事に限らない「熱中したこと」を話し、学生も自分の現状や理想を話すところから議論を始める。学生のが言語化したこと聞いた卒業生が自身のこれまでの行動の指針を共有したり、学生・卒業生双方の話を深堀りすることで、学生が次のステップを見いだす手助けをするという。第2部では学生が、IT、メーカー、商社、官公庁など、自分が興味のある業種の卒業生に話しに行く機会を設ける他、在学中の行動も考える契機として他企画の紹介も行う。
前回は「さまざまな活動にとりあえず手を出してみたが、結局自分が何をやりたいのか分かっていない人」に立ち止まって考える機会を与えることを目指したが、今回はより幅広く、「自分が何から考えればいいのか分からない人から、ゴールは見えているがそこにたどり着く道のりが見えない人まで、幅広い人の悩みを拾える会にしたいです」。そのために大人と話し慣れていない学生には卒業生に話しかけやすいようサポートすることなども考えているという。「法学部に来て漠然と法曹かな、とは考えているものの、自分は本当に法曹を目指すべきなのか、結局何をしたいのかわからない人」や「とりあえず経済学部に進み銀行や商社などを考えているが、自分がなぜそこを目指すのかは分かっていない人」など、進路について考え始めたばかりの学生には最適な機会となるだろう。
「交流会」はこれまでも、参加した学生が自分が何も将来について語れないことに気づいて愕然とし、さまざまな活動に参加し始めるといったように、学生の行動を変える契機を提供してきた。「行動というのは本当に大切なキーワード。自分が受け身じゃなくて主体的にやって熱中できるものを見つけて、将来について悩みながらも行動していくきっかけになると嬉しいです」と村松さん。「交流会」での体験を、学生の次の行動につなげることを強く意識しているという。
何か考えなければならないとは分かっていながらも考えることなく日々を過ごしてしまっている人。すでに行動を起こしてみて、新たに将来について悩み始めた人。目標達成のための道の途中で困難に突き当たっている人。多様な悩みを共有し、人生の先輩からアドバイスをもらえる機会がここにある。将来について落ち着いて考える日が1日くらいあってもいいだろう。
【申し込み・詳細】
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